雨の金曜日。
今日はいいことを考えて
お部屋で遊ぶのだ。
山の組は 車たちの出番。
イメージを共有して遊んでいたら
小さい森さんたちがお客様に。

一人やってきたその時から
保育が始まる 幼稚園の朝。
先生に何も言われなくても
それぞれが 自らの遊びに
取りかかっている。
子どもたちそれぞれに
こうしたい こうしようという 意欲が漲っている。

積み木のお部屋では

もう 野球ごっこが始まっている。
日本は雨で暗いけれど
ここは 晴れ渡るアメリカ。

ドジャース対カーディナルスなのだ。

最近 投打の歯車が

うまくかみ合ってきて
子どもたち自ら おもしろくて
おもしろくてたまらない。


ユニホームが出来上がった順に
選手たちがやってくる。

売ったら走る。好きなほうに。
タッチアウトでちょっとがっかり。

でも バットに当たった感覚の嬉しさが勝る。

応援にも熱が入る。
フレーフレー ドジャース
フレーフレー カーディナルス

お庭が好きな森さんたちも

お部屋でいいことを考えて
仲よく遊んでいてえらい。
小さい人たちは

自分の気持ちを 言葉で表現することが難しい。
保育者は それぞれの心持ちを汲んで
言葉にしたり 形に表したりする。

一人ひとりの持って生まれた力を

良い方向に使っていけるようにするのだ。
幼稚園教育の難しいところは

保育者が“自分”ということを表さずに
お互い同士が自然に

力を正しく使うようにしていく という点にある。
保育者たちは
よく動く心と身体を持っていて

自分の持つ機能を
精一杯使い
子どもと共に生きている。

野球選手たちは
オリンピックマーチを始めた。
服部正先生作曲の
心躍る スポーツマーチだ。
身体中が嬉しい 大好きな曲を
子どもたちのために作ってくださる先生。
その曲を演奏してくださる
コロムビアオーケストラの大勢の大人の皆さん。
幼児のために一生けんめいな大人が
まだどこかにいてくださると思うと
胸が熱くなる。


生まれたと思ったら
どこかに預けられてしまう

子ども受難の時代に
音楽家の先生たちの
子どもたちへのエールが響き渡る
雨の高階幼稚園ーーー。



