保育実習がつらい理由、ワースト1は…
体調を崩しては大切な実習が無駄に。
自主的な勉強の時間も取れませんね。
そこで、
※動画もあります。4分50秒です。
初めに:実習日誌の構成はどうなってるの?
早く書くコツを、実習日誌の各パートごとに考えます。
日誌の様式は大学ごとに異なりますが、基本的な内容はほとんど変わらないはず。
①「準備」的な内容:日時・人数・氏名など
②その日の保育の「目標」「ねらい」
③当日の「現場」の流れ
④「振り返り」(反省)、次の日の準備や目標
順番に説明しますね。
※実際の書き方は実習園の指示に従ってください。
日誌を早く書くコツ①「準備」部分
早く書くコツと言っても、ここは工夫のしようがありません。
・日時や天候
・クラス名、人数、氏名(出席/欠席)
・担任保育者の氏名
これらをメモしておきます。
早く日誌を書きたい場合、学生が困るとすれば
解決策は?メモを活用しましょう。
「◯◯ちゃん△△遊び」だけでも書きとめておけば、日誌を書く時間を短縮できます。
担任の先生に後で尋ねることもできますので、子供の名前を覚えていないからといって気にしすぎることはありませんが、メモで解決できればベターです。
※名簿のコピーをいただく手もありますが、個人情報保護の観点からおすすめできません。
日誌を早く書くコツ②「目標」部分
つまずきがちなのが「目標」。
ここに時間を取られてしまう人には、共通の傾向があるようです。
それは「何もかも自分で考えようとする」こと。
ゼロから自分で考えようとした結果、何を書くべきかわからなくなり、筆が止まってしまうんです。
料理で包丁や鍋を使うイメージ。
「道具」がないと大変ですよね。
便利な道具として役立ててほしいのが「発達段階」の考え方。
これで適切な「目標」が、短時間で立てられます。
発達段階の考え方は、子供一人ひとりに「どう寄り添えばいいか」考えるヒント。
リンク記事↑の内容を理解し、短時間で「目標」を設定できるようにしましょう。
このことを教えてくれる人、意外と少ないんですよね。なんでだろう。
日誌を早く書くコツ③「現場」部分
その日の保育のようすを、子供・担任・実習生(自分)の言動ごとにまとめるパートです。
具体的には、このように時系列で書くことになるでしょう。
時間 | 予想される子供の動き | 担任保育者の援助 | 実習生の動き |
10:00 10:35 11:50 | 〇〇が~ ●●と◎◎が~ 昼食時◇◇が~ | 〇〇に△△を~ ●●が▲▲だったので~ ◇◇の◆◆を~ | □□ ■■ ☆☆ |
ただ、分量が多いだけで難しくはありません。
メモさえ取ってあれば30~40分で書けるはず。
子供の心持ちは最後のパート(④)で掘り下げることにし、この③部分では目に見える行動を観察することに集中。
一人ひとりの生活を、まずは表面的にでも把握できるようにしましょう。
日誌を早く書くコツ④「振り返り」(反省)部分
※さまざまなまとめ方があります。指導教員の指示に従ってください。
③が「事実を並べる部分」だとしたら、この④は「事実に意味を与える部分」。子供の気持ちを考えるということです。
通常、A4の用紙1枚程度の分量になるでしょう。場合によっては書くのに2時間以上かかり、寝不足の主な要因に。
振り返りポイント①場面を先に決めておく
さて、「振り返り」(反省)を早く書くにはどうすればいいでしょうか?
掘り下げたいのは子供の気持ちですから、例えばこのようなシーンに出会ったらチャンスです。
・子供の心がよく動いているようす
・担任と子供との興味深いやり取り
次に、簡単な具体例をあげ、振り返りのテーマにすべきシーンを想像してみます。
園庭でAという遊び(遊びA)が行われていて、そこにいる園児数名はとても楽しそうです。
担任の先生は一緒に座って遊び、遊びAに15分間ほど関わった後、その場を離れました。
保育室で遊びの援助をした後、遊びAに戻ってきましたが、声をかけずに再びその場を離れる担任。
お帰り間際に見ると、遊びAの子供は全員が満足そうでした。
子供達の楽しそうなようすから、心が動いて遊びが発展していくのを観察できるでしょう。
担任が子供に深く関わったり、反対にあえて声をかけなかったりした理由を考えると、書きたいことが溢れてきます。
観察中、そういった場面を見逃さないようにしてください。
振り返りポイント②「自分なら」という視点
先生の狙いは何だった?
子供はどんな気持ちだった?
「なぜなら~~~だからです」と理由も付け足します。
これは「早く書く」コツでもありますが、日誌の質、もっと言えば実習の質を上げるために欠かせない作業。
「保育実習=担任の先生として保育をする練習」ですから、自分ならどう保育するか、これを機に本気で考えましょう。
振り返り方のまとめ
振り返りのパートを早く書くコツをまとめます。
・振り返る場面を決めておく
・「自分ならこうする」を書く
この2点を意識するだけで、うまくいけば1時間は早くなるでしょう。
それもそのはず、「反省点が常に頭にある」状態は、まさにプロの保育者。
1週間これを継続すれば保育のレベルが相当上がります。お試しください。
日誌を早く書くコツ:まとめ
①「準備」→メモを活用。内容を忘れても気にしすぎない。
②「目標」→「発達段階」という「基準」を参照する。
③「現場」の流れ→ひたすらメモ。まずは全員の行動の把握。
④「振り返り」→③の段階で振り返るシーンを決めておく。「自分ならこうする」視点。
実習日誌を数年後に読み返し、新たな発見をすることも多いです。
日誌に振り回されて実習がつらい、なんてことになったら本末転倒。「役に立つツール」として日誌を使い倒しましょう!