これから保育実習の人は「最終日」を想像しておくといいですよ。初日からスムーズに動けますからね。
ここでは、保育実習最終日に向けて必要なことを、3つの視点から考えていきます。
①子供に対して(子供にとっては「日常」)
②先生方に対して(お礼を、具体例と共に)
③自分に対して(実習「後」につなげる)
①から順番に見ていきましょう。
保育実習最終日のイメージ①子供のスタンス
一方、子供にとっては「日常」です。
3時間睡眠で実習日誌を書き、上手く質問もできない、とまどいの2週間。
そんな保育実習の最終日ともなれば、プレゼント・お別れ会などを企画し、子供達への感謝を伝えたくなるでしょう。
ただ、それは自分中心の考え方。
あなたの特別な2週間は子供にとっては日常ですし、翌日からも日常が続きます。それがいいのです。プレゼントやお別れ会はいりません。
保育実習の自己紹介は「派手」にする?「地味」にする?でもお伝えしましたが…、
テンションの高い、ミーハーな、浮ついたお別れはやめましょう。
保育実習最終日のイメージ②先生方へのお礼
「子供達へのあいさつは控えめに」。
しかし、先生方には「しっかり」お礼を。
あなたの保育をレベルアップさせるための保育実習ですから、
✓ 自分の力が高まったエピソード
✓ それを体験できたことに対するお礼
を伝えましょう。
「実習の目的が達成された!」と、先生方が感じられるようにしたいところです。
「○月△日にAちゃんが飛行機を制作していた時のことが印象に残っています。私はすぐにテープ貼りや色塗りを手伝ってしまったのですが、指導してくださったB先生は、同じような場面で数分ようすを見てから最低限の援助をするようにしていて、子供の力を引き出していると思ったんです。大学では得られない経験をさせていただき、ありがとうございました」
(想像で書いたので細部があやふやですが…)
あなたと先生方との関係によっては、もっとたくさん話してもいいですし、「ありがとうございました」だけで済ませることもあるでしょう。
いずれにしろ、先生方への最終日のあいさつはしっかりと。
なので…、
「自分が成長したと思えるエピソード」+「経験を支えてくれたお礼」という「形式」を意識しておくことをおすすめします。
実習しながら「成長したエピソード」が集められるので、最終日にすんなり伝えられるでしょう。
保育実習最終日のイメージ③実習「後」の行動
「実習の目的=あなたのレベルアップ」ですが、大切なのはむしろ実習の「後」。
実習の「後」を意識して最終日を迎えるのが実習成功のコツです。
「4週間の実習だけで完璧な保育者になれる!」なんて虫のいい話はありませんよね。それじゃまるで詐欺広告。
私の園の園長は40年近く保育の最前線にいますが、「新しく気づくことが毎日のようにある」と言います。
実習であなたが成長することは間違いありませんが…
本当の成長は実習の後。
成長し続けるのが保育の仕事。
そこで…
観察実習・責任実習で、自分に足りないものを実感するはず。
それを乗り越えるためにはさらなる保育経験が必要、ということで、実習させてくれた園に「自主的な実習」申し出てみるのです。
園によってはインターン扱いで(給与アリで)実習を受け入れてくれるところも。
週に1度でもいいですから、定期的に「保育の現場」に「当事者として」参加できるよう、自分から働きかけましょう。
最終日に焦らないために(まとめ)
学びも多ければ苦労も絶えない保育実習。
最終日に慌てずに済むよう、この3つポイントを確認しました。
①子供に対して(子供にとっては「日常」)
②先生方に対して(お礼を、具体例と共に)
③自分に対して(実習「後」につなげる)
①最終日だからと、子供の生活をかき乱さないようにしましょう
②成長できたエピソードとお礼を伝えましょう
③さらなる成長のため、最終日に「次の行動」=実習申し込みをしましょう