このサイト『保育実習ハック!』を作った目的は「あなたの保育実習を成功させること」。
保育に関する考え方やデータを共有し、実習をサポートするためのサイトです。
就職活動に有利な情報も掲載します。園選び※の参考にもなるでしょう。
※「幼稚園・保育園(保育所)・認定こども園」を総称して「園」と呼んでいます。
裏の目的
あなたの実習を成功させることが当サイトの目的。これは紛れもない事実なのですが…
実は「裏の目的」もあるんです。それは…
私達が目指すのは「最高の保育」。
最高の保育を作るのは「最高の先生」ですから、その素質がある人との出会いは大きな財産なんです。
このサイトに共感できるあなたは、私達が求める人物である確率が高いんですよ。
そんなあなたなら、並の学生よりずっと深く私達の保育を理解してくれるはず。
保育実習・就職に関する私達の考え方をお伝えすることで、あなたに当園への興味を持ってもらいたい。それが「裏の目的」なんです。
保育実習は「職場選びの練習」
保育実習では、保育の技術や社会人としてのあるべきマインドを学びます。確かにこれはとても大切なこと。
ただ、これでは半分損しています。
「大卒後3年以内離職率」を知っていますか?新卒で就職した人の3人に1人は、3年以内に退職するんです。
理由の大半は「仕事がイヤになったから」。必死に頑張って就活した結果がこれでは悲しいですが、納得ですね。
社会に出る前に「社会のこと」がわかる人なんていません。自分が成長できる環境かどうかを判断する能力なしに就職したら、そりゃ挫折も増えます。
「アルバイトで社会を経験した」と考える人もいるかもしれませんが、バイトはバイトなりの目線でしか「社会」を見られません。やはり大きなギャップに悩むことになるでしょう。
自分が成長できる園かどうか、実習で見極めるんです。
本気で実習に打ち込めば、自分を成長させてくれる園かどうかわかりますから。
例えば保育の後のミーティングを利用します。
主任や園長を交えてのミーティングは、次の日の保育を考えるために欠かせないものです。当事者意識を持ってこのミーティングに参加すれば、その園の空気を感じることができます。
真剣な気持ちで保育に打ち込み、わからなかったことを質問する。
その時、先輩・主任の先生は、そして園長先生はどう対応してくれるでしょうか?
・態度が冷たい
・具体的な助言がない
・批判ばかりで改善点が見えない
・上司がミーティングに参加しない
・そもそもミーティングがない
見落とされがちですが、「自分が成長できる環境がない」ために保育者を辞めたくなる人も多いみたいですよ。
実習を「職場選びの練習」と捉えれば、もし悲しい体験をしても「この園を避けることができてよかった」とポジティブに考えることだってできます。
実習は「2園以上」で行う
学校指定の実習(単位のための実習)とは別に、自主的に実習に行くべきということ。
学校指定の実習の他、最低もう1園で実習できるといいですね。
指定された実習は、もちろんものすごく大切です。
「職場選び」の観点から言えば、指定実習で声をかけられてそのまま就職、という話も珍しくありません。とても嬉しいことですよね。
あなたはまだ「職場」を1つしか知らない状態ですから、そこが理想の環境かを見極めるのは困難です。
「ブラック企業」がよく話題になりますよね。この問題の本質は新人が「マインドコントロール」されてしまう点。
その職場の価値観だけが自分の「普通」になってしまうんです。
他の環境を知らないので、ひどいパワハラを受けてもそれが「正義」。疑問を抱くことなく、何年も使い倒されるハメになるでしょう。
コツをつかめば面接だけで「いい園」を見分けることも可能。
転職は身も心も疲労します。できれば初めから「いい職場」を選びたいでしょう?
「2園以上」で保育実習を経験しておくことを、ぜひおすすめします。
「実習_行きたくない」と検索する学生
実習を乗り切ろうと、みんないろいろ調べているようですね。
Googleで検索されているフレーズを調べると、悩んでいるようすが伝わってきます。
「保育実習_不安」
「保育実習_怖い」
「保育実習_行きたくない」
「怖い、行きたくない」などの気持ちに支配されてしまうと、「保育実習の成功」は難しいもの。
学ぶ気持ちが閉じてしまうからです。
実習では「学ぶ気持ち」を大きくすることが必要。「学ぶ気持ち」さえあれば自分から意欲的に伸びていけます。
「挨拶をしっかりすれば好印象を持たれる」
「先輩の助言を聞き、次に活かそう」
「不安なのはわかるが、必ず自分のためになる」
質問サイト(Ya○oo!知○袋など)にいたっては、誹謗中傷のような回答がつくことすらあります。
「そんな下らない質問をするなんて、それでも保育者志望ですか?あなたのような人には絶対にうちの子は預けません」。
こんな忠告(?)は害でしかないのですが、かと言って、本当にためになる情報は探しても見つからないのが普通。
「実習が不安」という問題の「根っこ」を知っている人が、ほとんどいないからです。
その実習は「ニセモノ」かもしれない
不安の正体は勉強不足。「人間の発達」についての理解が足りないために実習が迷走し、不安になるんです。
実習主体の学生も、もっと言えば受け入れる園も、発達についてもっと知らなければなりません。
きちんと学んで不安をなくせば、「保育実習が楽しみで仕方ない」という状態を実現できるんです。
そう気づいたら、居ても立ってもいられなくなりました。
幸いなことに、私は「アイデンティティ」理論の生みの親であるエリクソンが大好きで、研究し続けています。
※絶版の本(3,000~7,000円)を3種類取り寄せて読むくらい好き。
また、副園長として普段から子供と深く関わることができています。
子供の発達、そして保育者を目指すあなたの発達を学ぶための記事を、このサイトで公開していくことにします。
保育実習(教育実習)はその後の人生を変えるもの。
一緒に学び、充実した保育実習を実現しましょう!
鈴木悠太(ゆうた先生):実習生フォローアップ担当、副園長
1982年生まれ。埼玉県ふじみ野市(旧上福岡市)出身。妻・娘・息子と4人暮らし。自転車・漫才(見るのも演じるのも)が趣味。木工も好きで、いつか椅子職人になりたいと思っている。
野球部に所属していた割にスポーツは苦手。中学校の先生になりたくて英文学科(法政大学)に進学し、中高の教員免許を取得。科目は得意な英語。
発達心理学、特にエリクソンのライフサイクル・モデルに感銘を受けて本を読み漁るうち、乳幼児教育(保育)の世界にのめり込む。
「幸福な人生」を広く実現するために高階(たかしな)幼稚園に入職し、現在は副園長として子供・親・先生達の充実した生活をバックアップする仕事に取り組んでいる。