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保育実習・園見学で「質問」できない園には就職禁止!?

幼稚園・保育園・認定こども園(認こ園)への就職に失敗しないため、非常に大切な話をします。

園見学や保育実習で確認してほしいことがあるんです。それは…

ゆうた先生
ゆうた先生
質問しやすいかどうか、です。
保育学生
保育学生
詳しく知りたいです!

「質問」こそ「成長」の原動力、という内容です。

実習生のつらい体験を振り返りながら、見学や実習での「質問」の重要性を考えます。

実習生が見た「質問できない園」の実態

私の園に見学にいらした保育学生Aさんから聞いた話…

Aさん
Aさん
園見学に行った時、質問したらイヤな顔をされたんです…。

Aさんがある園を見学した時のこと。保育を見ていて、いくつか疑問が湧きました。

「どのような意図で◯◯と声をかけたのか?」
「この遊びでは何に気をつければいいか?」

見学や実習で疑問が浮かぶのはすばらしいこと。そのための見学・実習ですからね。

そこで、Aさんは園の先生(B先生)に質問します。

ところが…

質問されたB先生はみるみるイヤそうな顔になり、まともに答えてくれなかったそう。

Aさん
Aさん
とてもつらかったです。ただ保育のことを知りたかっただけなのに…。

B先生の状況は、詳しくはわかりません。

1秒も立ち止まれないほど忙しい?
仕事で睡眠を取れず不安定?
ご家庭の事情でついイライラ?

B先生の立場で考えると、質問を受けられない状況はさまざま。

ただ、会話した印象ではAさんは常識人です。相手の状況を無視して質問をぶつけてしまうようなタイプではありません。

「相手がイヤそうな顔をした。私は嫌われている」などという被害妄想に陥る人でもなさそうです。

見学の園で質問した時も、B先生のようすを見て「今なら迷惑をかけずに答えてもらえるだろう」というタイミングだったはず。

ゆうた先生
ゆうた先生
何にせよ、B先生が質問をイヤがったことに、私は違和感を抱きました。
保育学生
保育学生
なぜですか?
ゆうた先生
ゆうた先生
成長の機会を自分から捨てている、と思ったんです。

質問をイヤがる先輩、質問しない実習生

B先生は、質問に答えるのを避けたことで、自分とAさんに損をさせました。

ここでは、「損」とは「成長できない」という意味。

質問を避ける・封じることは、学生(実習生)からも、園・先輩保育者からも成長の機会を奪うんです。

質問をイヤがる先輩は損している

これは私の個人的な気持ちですが、

ゆうた先生
ゆうた先生
忙しい状況で学生から質問されても、絶対にイヤな顔などしません。

というより「イヤだな」と感じることすらありません。質問されると嬉しいからです。

学生・後輩からの質問を排除することは園・保育者としてバカげているとすら思います。

先ほど言ったように、質問は成長のチャンス。

保育学生
保育学生
質問をイヤがったB先生は成長のチャンスを自ら失ってしまった…?
ゆうた先生
ゆうた先生
はい。さらに、スタッフが成長の機会を捨てたということで、園にも大きなマイナスです。

もしこのような状況が繰り返されているとしたら、B先生も、B先生の園も、今後保育の世界で生き残るのは難しいのではないでしょうか。

質問しない実習生は損している

学生Aさんは質問に答えてもらえなかったわけですが…

ゆうた先生
ゆうた先生
「質問しない実習生」が問題視される場面もありますね。

「質問しない」といっても、質問を思いつかない、聞きたいことはあるが何と尋ねればいいかわからない、いろいろあるでしょうが…

いずれにしろ、質問しないことで成長を止めてしまっているんです。多大な損失保育の力が伸びるから。

質問が成長に直結しているというポイントを、続いて掘り下げていきますね。

まずは「質問することで成長する」と理解してください。

実習生の質問が嬉しい理由

多くの場合、園の保育者は質問されることを嬉しく感じます。

ゆうた先生
ゆうた先生
少なくとも私はとても嬉しいです。

繰り返すように、質問は成長のエネルギー。
先輩保育者・園にとっても、実習生(学生)にとっても、です。

質問で先輩保育者・園が伸びる

ゆうた先生
ゆうた先生
実習生から質問を受け、それに応じることで、先輩保育者の保育力が伸びます。

実習生が質問をするということは、何らかの疑問を持っているということ。

「どのような意図で◯◯と声をかけたのか?」
「△△遊びでは何に気をつければいいか?」

のように、保育経験が浅い学生は保育の背景・理由がわからないことが多いです。

これに答えることが保育力を伸ばすんです。

ゆうた先生
ゆうた先生
「友達に悩みを話していたら自然と解決した」ってことありません?
保育学生
保育学生
あります!話してると自分の中で点と点が繋がるんですよね。

自分の行動を言葉にすると、行動に芯が通っていきます。

行動の理由が明確になるというか。

ベテラン保育者でも「どのような意図で◯◯と声をかけているか?」自覚していないことが意外とあるもの。

「どのような意図で◯◯と声をかけたのか?」と質問され、整理して答えることで、自分の行動の背景・理由に自分で気がつくんですね。

ゆうた先生
ゆうた先生
行動の理由の自覚が、さらに質の高い保育を生みます。

これこそ、まさに保育者としての成長。

さらに、自園の保育者が伸びていくことで園全体が成長します。

質問で実習生が伸びる

もうおわかりでしょうが、学生は「質問」を有効活用すべきです。成長できるからです。

質問できるということは、疑問に思うことがあるということ。

何かを疑問に思うということは、それを解決すべきと考えているということ。

何かを解決すべきと考えているということは、それが子供の成長に繋がると感じているということ。

そして、子供の成長のために動けることこそが、保育者としての成長。

ゆうた先生
ゆうた先生
「質問」は「成長」に、ストレートに繋がっているんです。

まとめ

保育実習や見学では、学生はある意味で「お客さん」。

もちろん、成長してもらうために受け入れますので妥協はしませんが、給与が支払われるわけでもないので、「仲間」と「お客さん」の間のような存在。

そんな「お客さん」の一面もあるAさんの質問を、B先生は冷たくあしらいました。

ゆうた先生
ゆうた先生
ここからは想像ですが…

Aさんが「仲間」として園に入ってきたとき、B先生はどう関わるでしょうか。

「お客さん」からのまっすぐな質問を受けとめられない人は、「仲間」にも不誠実なのでは?そう考えてしまっても無理はないですよね。

ゆうた先生
ゆうた先生
タイトル通り、「保育実習・園見学で『質問』できない園には就職禁止」なのかもしれません。
保育学生
保育学生
実習・見学で園を見極めるポイントは「質問」なんですね!