実習前

保育実習の自己紹介は「派手」にする?「地味」にする?

ゆうた先生
ゆうた先生
保育実習での自己紹介は「地味」にやりましょう。
保育学生
保育学生
手遊びやパネルシアターなど「ネタ」を仕込んでおくといい、と聞いたのですが…。

保育実習で自己紹介するなら「少し控えめ」がいいです。

「派手」な自己紹介は子供の発達にとって「害」となる恐れがあるんです。

ゆうた先生
ゆうた先生
あなたの自己紹介を成功させるためのアイデアをお話ししますね。

※この記事は3分で読めます。


動画でも解説!

実習で自己紹介する「相手」の特徴

ゆうた先生
ゆうた先生
保育実習で自己紹介する「相手」は誰ですか?

そうですね。子供達です。

例えば語学留学するとして、英語しか理解できないホストファミリーに日本語で自己紹介したら、相手は「???」と感じるはずですよね。

同じように、幼児の内面に合わせて話さないと自己紹介は失敗します。

ゆうた先生
ゆうた先生
そこで、2~6歳くらいのお子さんの「発達段階」を考えてみると…

非常に大ざっぱに言えば、2~6歳は「意欲」を育てる時期。

自分の中から生まれる「意欲」の芽を育て、使いこなせるようにするのが、この時期の人間の発達課題なんですね。

この特徴に合わせると、必然的に「地味」な自己紹介になるんですよ。

保育学生
保育学生
来月実習なので、詳しく聞きたいです。

おすすめの自己紹介法はコレ

自己紹介の方法を具体的に提案してみますね。

ズバリ、「少し控えめ」がいいでしょう。

保育学生
保育学生
みなさんとたくさん遊ぼうと思って、お勉強しに行きました。どうぞよろしくお願いします
保育学生
保育学生
こんな感じですか?

いいと思います。

手遊び不要。
パネルシアターも風船もいりません。

ゆうた先生
ゆうた先生
ポイントは子供の「意欲」を邪魔しないこと。

実習園では意欲的な生活が営まれているはず。
そこに「そっと入っていく」イメージ。

もちろん、その実習園の意向、指導者の考え方も汲まなければなりません。例えば「うんと元気に自己紹介してね!」のように言われることもあるでしょう。

指導の先生と相談してください。

「派手」な自己紹介の弊害

ゆうた先生
ゆうた先生
反対から考えます。「派手」な自己紹介をすると、どうなるか?
保育学生
保育学生
ど、どうなるんですか…?

実習生「は~い!自己紹介しま~す!」


これ、一般的な保育実習生の自己紹介イメージですよね。

食べ物や動物の絵で惹きつけてみたり。
パネルシアターに自分を登場させたり。

ゆうた先生
ゆうた先生
楽しくやること自体は間違っていませんが、子供の気持ちがあなたに「向かい過ぎる」のは問題です。
保育学生
保育学生
「気が散る」という感じでしょうか。

あなたの「パフォーマンス」に気持ちを引っ張られた分だけ、子供は自分の意欲を発揮する・形に表すチャンスを失います。

「こういうふうに遊ぼう」と思っていたところに「派手」な自己紹介が行われると、場合によっては真似してふざけるだけになりかねません。

「パフォーマンス」をゼロにしろ、ということではありませんが…

ゆうた先生
ゆうた先生
子供達の生活に「そっと入っていく」という気持ちでやるのが好ましいですね。

発達を考慮すると、これが「正しい自己紹介」なんです。

酷い自己紹介に愕然(まとめ)

責めるつもりはありませんが、子供の発達特性を理解していない人は保育の世界にもいます。

そんな人が書いたと思われる「自己紹介のコツ」は、こうでした。

自己紹介する時はまず、手遊びや歌で子供の意識を奪いましょう。

愕然としました。

子供の意識=考えをそっと援助するのでなく「奪う」つもりで保育しているんだな、と思うと寂しい思いです。
(それはもはや「保育」ではないです)

ゆうた先生
ゆうた先生
あなたに注目を集めるのは、保育の本質ではありません。
保育学生
保育学生
保育実習での自己紹介、考え直してみます!