保育実習で自己紹介するなら「少し控えめ」がいいです。
「派手」な自己紹介は子供の発達にとって「害」となる恐れがあるんです。
※この記事は3分で読めます。
動画でも解説!
実習で自己紹介する「相手」の特徴
そうですね。子供達です。
例えば語学留学するとして、英語しか理解できないホストファミリーに日本語で自己紹介したら、相手は「???」と感じるはずですよね。
同じように、幼児の内面に合わせて話さないと自己紹介は失敗します。
非常に大ざっぱに言えば、2~6歳は「意欲」を育てる時期。
自分の中から生まれる「意欲」の芽を育て、使いこなせるようにするのが、この時期の人間の発達課題なんですね。
この特徴に合わせると、必然的に「地味」な自己紹介になるんですよ。
おすすめの自己紹介法はコレ
自己紹介の方法を具体的に提案してみますね。
ズバリ、「少し控えめ」がいいでしょう。
いいと思います。
手遊び不要。
パネルシアターも風船もいりません。
実習園では意欲的な生活が営まれているはず。
そこに「そっと入っていく」イメージ。
もちろん、その実習園の意向、指導者の考え方も汲まなければなりません。例えば「うんと元気に自己紹介してね!」のように言われることもあるでしょう。
指導の先生と相談してください。
「派手」な自己紹介の弊害
実習生「は~い!自己紹介しま~す!」
☝
これ、一般的な保育実習生の自己紹介イメージですよね。
食べ物や動物の絵で惹きつけてみたり。
パネルシアターに自分を登場させたり。
あなたの「パフォーマンス」に気持ちを引っ張られた分だけ、子供は自分の意欲を発揮する・形に表すチャンスを失います。
「こういうふうに遊ぼう」と思っていたところに「派手」な自己紹介が行われると、場合によっては真似してふざけるだけになりかねません。
「パフォーマンス」をゼロにしろ、ということではありませんが…
発達を考慮すると、これが「正しい自己紹介」なんです。
酷い自己紹介に愕然(まとめ)
責めるつもりはありませんが、子供の発達特性を理解していない人は保育の世界にもいます。
そんな人が書いたと思われる「自己紹介のコツ」は、こうでした。
自己紹介する時はまず、手遊びや歌で子供の意識を奪いましょう。
愕然としました。
子供の意識=考えをそっと援助するのでなく「奪う」つもりで保育しているんだな、と思うと寂しい思いです。
(それはもはや「保育」ではないです)