観察から部分実習、そして責任実習へと進む保育実習。
今回の内容によって実習に方向が生まれ、あなたが行動しやすくなるといいな、と思います。
目的と目標
実習の「目標」については保育実習の目標設定は「脱マニュアル」でうまくいくで説明しましたが、
今回のテーマは実習全体の「目的」。
まずは簡単に目的と目標について整理しましょうか。
図にすると直感的にわかります。
参照:k_bird「目的と目標の違いとは」
さらに辞典を引くと…
【目的】成し遂げようと目指す事柄。行為の目指すところ。
【目標】目じるし。目的を達成するために設けた、めあて。
参照:広辞苑
目的は、理想の姿。
目標は、理想の姿を実現するまでの標(しるべ)。
例えばこういう状況もあり得ます。
「目的」のために「目標」を越えていくイメージですね。
先ほど紹介した保育実習の目標設定は「脱マニュアル」でうまくいくでは、「保育実習を成功させるための目標」を立てるポイントを紹介しましたが、
そこで立てた目標は、そもそも通過点。
保育実習の最終目的を達成するための道標(みちしるべ)なんです。
保育実習の目的は「いい先生」になること
保育実習で最終的に成し遂げたい目的(理想の姿)は
いい先生になること。
細かい表現の違いはあってもかまいませんが、保育実習の目的は「いい先生になること」一択。
目的は1つ、そして変わりません。あなたは実習の初めから終わりまで「いい先生になること」を目指して実習を受けるんですね。
幼稚園も保育園も認定こども園も、子供の心身の発達が存在目的である、と法令で定められています。
そこで働く保育者も、子供の心身の発達を援助できる先生(=いい先生)であることが存在目的、となるのは当然の流れ。
参照:いい保育者になる方法(動画)
これは当たり前すぎる話です。
自分でベーカリーを開業するなら「マズさが特徴の青汁デニッシュ」を看板商品にしてマズいパンを販売してもいいですよ?
でも、駅前の人気ベーカリーでアルバイトするなら「マズいパンを作りたい!」という「目的」を掲げてはいけません。即クビです。
あなたは園に就職して保育者になりたいのですよね?
であれば、実習の「目的」は「子供の心身の発達を援助できる先生(=いい先生)になる」ことだけなんです。
短いまとめ
今回のテーマは実習全体の目的、ということで、
☑ 目的と目標の違い
☑ 保育実習の目的は「いい先生になる」ことだけ
こんなイメージ。