「保育学生が保育実習で困ることは何?」
を調べるために質問回答サイトで「保育実習 悩み」と調べてみたら…
ツイッターでもこのように↓話したのですが、
保育学生の疑問を具体的に知りたくて知恵袋を見たのですが、いろいろマズいですね…。珍回答がたくさん…。「保育実習では自分のやりたい活動を計画し、指導案を書きましょう」→どこから話していいかわからないくらい間違っています。学生の方、知恵袋の利用はほどほどにするのがよさそう。
— ゆうた先生@保育学生支援 (@szkerikson) December 21, 2019
真剣な相談に対し、おかしな返信がいくつも並んでいました。
答える人は学生を実習で困らせたいのか?と思ってしまいます。
質問回答サイトの実態と使い方
信じるのでなく「参考にする」程度にしましょう。
そして「ちゃんとした」情報を確認、です。
回答者は保育の素人かもしれない
知らない人同士で「悩み相談」ができるサイト、いくつかありますよね。
特定のサイトが特にひどい、という話ではありません。あくまで「質問回答サイト全般」について。
こういったウェブページで質問・相談し、回答をもらう…。
相手があなたを心配してくれているのは間違いないでしょう。しかし…
相手の身元、わかりませんよね?あなたを気遣ってくれる「単なる素人」の可能性も。
特に保育の分野は「経験者」が多く、そこら中に「自分の子育て論」が溢れています。
保育の専門家の意見をチェック
最新の幼児教育を学んでいない場合、保育経験者でも的を外した助言をしてしまうかもしれません。
私のTWの元になった回答も、おそらくは保育園で担任をしている(していた)方のものですが、明らかな誤りを含んでいます。
この↑質問に対し、最新の科学的事実をもとに回答すると…
例えばこう↓なります。
「先生がやりたい活動を計画する」スタイルの保育は、もう否定されているんです。
「子どもの興味・関心や問い、つぶやき等に注目し」、そこから保育を展開させなければならない、というのが世界の共通認識。
参考にするのはかまいませんが、最終的には必ず専門家の意見を取り入れてください。
あなたが保育する子供、そしてあなた自身の将来のためです。
保育実習の悩みを解決できる専門家、どこにいる?
「質問回答サイトを見た後は、専門家の意見を聞く」。
保育実習の悩みは、この流れで解決です。
実習園に電話する(専門家①)
保育実習に関する疑問は、まずは園に尋ねましょう。
園独自のやり方であれば直接聞くしかありません。質問回答サイトに書き込んでいる場合ではないです。
ただ…、
先ほど言いましたが、最新の幼児教育を学んでいない場合は、保育経験者でも誤った考えで保育していることもあるんです。
実習では「園独自の考え方」に従う必要がありますし、誠意のない実習態度は絶対に許されませんが、
園に尋ねる「だけ」ではなく、以下で紹介する方法でも疑問を解決していきましょう。
大学の先生に尋ねる(専門家②)
せっかく大学(短大)に在籍しているのですから、大学の実習指導担当の先生に何でも質問しましょう。
また、大学の先生には「巡回指導」の時に質問することもできます。もっとも身近な「専門家」として頼りになる存在です。
実習園も親身に相談に乗ってくれるでしょうが、大学の先生はより「あなた寄り」です。
言うまでもありませんが、
実習園:あなたの「成長」に責任を持つ
大学:あなたの「成長」と「卒業」に責任を持つ
という仕組み。つまり…
実習園:やや厳しい
大学:やや甘い
という態度になりがちなんですよね。
SNSで発信するのは、どう?(専門家③)
質問回答サイトと違い、SNSには身元がはっきりした(公式マークなどがある)専門家も多いです。
交流の仕方によっては、保育実習の悩みや疑問に対するヒントをもらえるかもしれません。
・勉強していない専門家
・自分の経験を語りたいだけの人
・積極的にウソをつく人
さらに、実習園・大学の先生と違い、SNSで出会う人達はあなたの成長に何の責任も負っていません。
本を読む(専門家④)
保育実習の悩みは、ほとんどが次のどちらか。
①人間関係
②「実習日誌がつらい」
本をよく読み、自分で考える習慣のある人は、強くて柔軟です。自信があるからです。
引き出しが増えますから、次の行動をイメージしやすくなり、ハプニングにも対応しやすくなります。
保育実習における①人間関係の悩みも②実習日誌の悩みも、かなり予防できるでしょう。
これ↑は、全国の幼稚園を取りまとめる組織で役職を務める方から聞いたフレーズ。「その通りだな」と思いませんか?
保育者として就職してからも勉強は欠かせません。今から読書を習慣にしましょう。
質問回答サイトを利用してもいいけれど:まとめ
保育実習の悩みを相談するため質問回答サイトを利用する、というのは悪くないアイデア。
読書習慣を欠かさず、適切な人物に相談して、保育実習を成功させてください。