誰でもできる仕事だからです
「なんで保育士の給料は低いと思う?」低賃金で負の循環 (朝日新聞デジタル) – https://t.co/EuidhabdJ1— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) October 12, 2017
「保育士・幼稚園教諭は誰でもできる仕事なのかも…?」
少しでもそう思ったあなたは、今すぐ続きを読んでください。保育士・幼稚園教諭の専門性について説明します。
保育実習にも役立つ内容ですし…、
保育の仕事に就いて、園児のご両親や社会に伝えていくために。
とね。
「給料安い」問題、「誰でもできる」問題
①現状では「誰でもできる」ものになっている
②専門性が必要、と学生に認識させたい
③専門性が必要、と社会にも認識させたい
実は、堀江氏のツイートには論点が2つあるんです。
✓ 保育士(幼稚園教諭)の給料が安い
✓ 保育士(幼稚園教諭)の仕事は誰でもできる
今回は「給料が安い」問題は置いておき、「誰でもできる(?)問題」だけ扱うということですね。
「誰でもできる」の?
つまり、専門性は必要なの?
必要とするなら、どのような専門性?
本当に「誰でもできる」現状
実は、理由は不明なんです。
まとめページホリエモン、“保育士ツイート”の真意をよく読むと、彼が言っているのはコレ↓だけ。
給与を上げるにはお金が必要
↓
受益者負担(保護者が払う)か税金投入(所得移転)が必要
↓
受益者負担なら保護者は「そんなに払うくらいなら自分で育てる」となる
or
税金なら納税者=国民は「そんなに使うなら親が育てろ」となる
つまり、堀江氏は「給料が安い」問題を分析しただけで、「誰でもできる」と思った理由は話していないんです。
もちろん、「できる or できない」は基準によりますよね、ふつう。
「仕事がすごくよくできる」人がいる。
「最低限の仕事だけはできる」人もいる。
どちらも存在します。
社会学者の池本美香氏によれば…。
保育事業者としては,保育者の資質に不安があっても,応募があれば採用せざるを得ない状況がある。
参照:保育評価の展望
実質的に、資格さえあれば保育士(幼稚園教諭)になれるということ。つまり「誰でもできる」のが現状なんです。
本来は「専門性」のあるに人だけ保育の仕事をしてほしいのですが…。
保育士・幼稚園教諭の「専門性」って?
①現状では「誰でもできる」ものになっている
②専門性が必要、と学生に認識させたい
③専門性が必要、と社会にも認識させたい
実は、保育士・幼稚園教諭の「専門性」は、法令でキッチリ定められています。
しかし、誤解している人が多数…。
専門性は法令で定められていると言いましたね。
例えば、幼稚園教育要領の解説書を読むと…
その専門性とは、幼稚園教育の内容を理解し、これらの役割を教師自らが責任をもって日々主体的に果たすことである。
つまり、幼児一人一人の行動と内面を理解し、心の動きに沿って保育を展開することによって心身の発達を促すよう援助することにある。
✓ 幼児一人一人の行動と内面を理解する
✓ (理解に基づき)心の動きに沿って保育を展開する
✓ (保育を通じて)心身の発達を促すよう援助する
どうですか?保育士・幼稚園教諭の「専門性」を理解できたでしょうか。
幼稚園教育要領解説では「保育」という語が使われています。
また、保育所保育指針解説(厚生労働省)には、保育所が「幼児教育の一翼を担う施設」であるという規定があるんです。
「保育」と「幼児教育」はイコール、と覚えておくといいでしょう。
保育の仕事の専門性、説明できる?
①現状では「誰でもできる」ものになっている
②保育には専門性が必要、と学生に認識させたい
③保育には専門性が必要、と社会にも認識させたい
「専門性」について説明できないのは、学生のうちはしかたありません。
専門性※を本当に理解できるのは、保育者として経験を積んでからです。
保育も同じです。
真剣に、繰り返し保育する。
自分の保育を反省し、専門性と関連づける。
そんな日々を送るうちに、だんだんと伝える力がついていきます。
保護者の方々、さらに世の中に対して保育の保育の専門性を伝えられるようになってほしい、と思いますが、それは先の話なんですね。
保育の仕事は「誰でもできる」(まとめ)
✓ 保育士・幼稚園教諭は現状「誰でもできる」仕事
✓ 専門性とは幼児の内面理解、内面に沿った保育、心身の発達促進
✓ 専門性を身につけ、プレゼンできるようになってほしい
今の状況を変えるのは、あなた一人の力では難しいかもしれません。しかし…、
あなたが変わると周りが変わります。
そして、あなたと同じように「いい環境を作ろう!」と頑張っている人に出会えるようになります。
学生のうちから自主的な実習を積み重ねるなどして、保育者としてのレベルアップをめざしましょう!
参照:【動画】幼稚園・保育園に電話する(見学・実習の申し込み)