幼稚園で育てたい 柔らかく広い心

おじいちゃんの堆肥で育った まんじゅう虫。

「みんなにあげるね」

金曜日の朝の嬉しさ。

いつも あたり前のように歩いていた三輪車。

「よしこせんせーえ!Kちゃん こげるようになったよー!」

この後 Rちゃんが大喜びで伝えに来てくれたそう。いいなあ!

だから 歩く三輪車の姿は今日が最後だ。

ぼくは 歩く!

ぼくたちも 小さい頃歩いていた!

ここは 東京駅。

今日も繋がる 新幹線。

こんなに長くなって 喜んでいると

もっと嬉しいことが!

風邪ひきさんが直ったお友達が

幼稚園に帰ってきた。

みんな 大喜び。

嬉しい嬉しい 嬉しい朝!

山さんたちは まんじゅう虫の寝床づくりに忙しい。

幼稚園の土が それぞれの

まんじゅう虫のお布団になるのだ。

自由になる土がある 自然幼稚園の嬉しさ。

山の組の今日の先生は あやの先生。

責任実習 がんばるのだ。

砂場の 小さい森さんたち。

「あ、こわれちゃった」

「もう一回やろう」と お友達。

もう一回の意欲を

お友達に掻き立ててもらって 嬉しいこと。

小さい人たちもお友達同士になったのだ。

「あ、できた!」

いいことがいっぱいの 朝。

積み木のお部屋で始まった 劇

♪赤ずきん。

お相撲の土俵が 舞台になっている。

幼稚園はトクベツだから

小さい山さんたちは

一人で何役もしたり

原作にはない ドアの役になったりもしている。

大きい山さんたちも心得ていて

小さい人たちのすることに 寛容だ。

柔らかい心、広い心が育っていて 嬉しい。

頭の固い大人たち

特に男の人たちは

こんな様子を 外側から見た場合

どんな風な感想を持つのだろう。

聞いてみたいような

やっぱり聞きたくないような気がする 金曜日

嬉しい楽しい 幼稚園ーーー。