散り始めた八重桜。
チューリップの花びらも。
「どうしてとれたの?」と
花びらに聞く子ども。
八重桜の花びらに
「どうして落っこちたの?」。
咲いても散っても
嬉しい子ども。
クヌギの花は
バスケットボールのコートに。
ケヤキの枝も
おいしそうな実をならせている。
幼稚園は、
朝、1人登園した その時から
保育が始まる。
自然に、いつのまにか
始まっている保育。
保育者も
お友だちも
幼稚園の自然も、
全部が教育環境だ。
クヌギの花のお布団は
ふかふかだ。
いつものすべり台が
新しいすべり台になる。
おもしろくてたまらない。
今日も始めた
鬼ごっこ。
みんな
身体がよく動く。
子どもは
楽しいから、おもしろいから
育つのだ。
作った柿やブドウだって
本当に食べている。
入園したばかりの
お池のひよこさんだって、
お姉さんやお兄さんのように
いっしょうけんめい。
さっきから根気よく
ダンゴムシ探しの子ども。
あっ!テントウムシ!
どんなに嬉しいだろう。
こちらも真剣だ。
お兄さんたちに遅れまい とけんめいな
お池のひよこさんが
アリの巣を発見。
四葉のクローバーも見つけたい。
こぼれ種から咲いたクリスマスローズ。
「きれいな花だね」。
お庭に咲く花たちの名前を
覚えたい 子ども。
これはヤツデの実。
「中に種が入ってる!」。
*作り物*の子ども。
子どもの手の代わりになって手伝う
保育者。
作った注射器やお薬で
病院ごっこの海さんたち。
先生が優しいので
賑わう病院。
患者さんが次々にやってくる。
注射の後はこれ。
ここではお薬を作っている。
診察券も。
川さんのお部屋でも診察券。
川の組に池さんが。
池の組には
川さんが。
また、川の組に池さんが。
おとなりのお家に行ったり来たり。
ご近所同士のお付き合い。
病院は
大賑わい。
「ぼく足が痛いんです」
「はいはい、すぐに治りますよ」。
ここは待合室。
砂場の仲良したち。
「きれいにできた!」
「お皿持ってきて」
「はいどうぞ」
「うまくできるかな…。
あっ!できた!」
「イチゴのデザートにするの」。
大事な袖まくり。
「あっ、
ちょっとだけ失敗!」。
子ども一人ひとりが
大切な今日を生きている。
お弁当の時間。
「今日は ここで食べようよ」と子ども。
お母さまのお弁当、
お母さまのいつもの味が嬉しい。
おなかがいっぱいになったら
また遊ぼう!
遊んで 遊んで
遊ぶのだ。
大切な今日を
充実させるために―――!