幼稚園の感動

火曜日の朝は

バレーボールごっこで始まる。

おお!すばらしい!

大きくなって

身体がこんなによく動く。

♪ことしのぼたんも。

♪お耳をからげて すっぽんぽん

♪じゃあ、さようなら

♪誰かさんの後ろに へびがいる

またやろう またやろう

♪ことしのぼたんは よいぼたん

♪かけっこ の音楽に合わせて

走る 走る 走る。

かけっこには 応援団。

ツリーハウスからも 応援が。

親切な お姉さんも

お手伝いの 応援。

虫取りの応援。

もう一人 応援。

砂場では 小さいお山ちゃん作り。

トンネル開けたら あーっ!

失敗しても 楽しい。

男児ばかりの おままごと。

11時過ぎになって

洗濯物干しが 始まる。

始めた仕事が

すぐ形になる 物干しの充実感。

海賊船には お姫様が。

姫を守るためか。

刀鍛冶の活躍。

お花畑ステージからは

オリンピックマーチが。

お姉さん

お世話したくてたまらない。

ツリーハウスでも

まねっこオリンピック。

東京オリンピックは

どうなるかわからないけれど

幼稚園オリンピックは確実だ。

この感動は 味わったものにしか わからない。

幼稚園で生活していると

たくさんの感動がある。

どうして こんなに毎日

心が 深く動かされるのか。

それはきっと 私達保育者が

子どもの外側でなく

子どもの中身を 感じているからだ。

一人ひとりの 子どもの心に添って

まるで乗り移るようにして 生活しているから

子どもの数だけ 感動があるのだ。

子どもが嬉しいと 嬉しい。

子どもが悲しいと かわいそうになるけれど

自ら 気を取り直した子どもに

なんて偉いのだろうと 心が熱くなる。

子どもの一生けんめいは 無心だ。

思わずこちらも 一生けんめいになる。

一生けんめいになると

心も身体も リズミカルによく動く。

保育者の身体が リズミカルに動くと

子どもの心も頭も身体も リズミカルに動いて

いいことを考えてよく遊び 充実する。

保育者は 嬉しい。

子どもも 嬉しい。

嬉しさが嬉しさを呼び

まわり中が 嬉しくなる。

幼稚園という所は

喜びの種が そこここに埋まっていて

次々に開花する 花園なのだなあーーー。