昨日の暖かさが残る
月曜日の朝。
一人やってきた その時から
保育が始まる幼稚園で

一人二人三人四人・
次々に始めた まりつき。

金曜日の誕生会のステージの

♪てんてんてまりを したいのだ!
本当のボールの人と
見えないボールの人とで。
小さい人は 見えないボールだからこそ
本当にまりつきができる。

大きい人は 難しいからこそ
まりつきの技に挑戦したい。
ボールはまるで生きているように
あちこちに跳ねていく。
思ったようにできなくても
一生けんめいやっていると
さっきできなかったことが
できるようになっていることに気づく。
失敗と成功を繰り返しながら
達成感を味わうのだ。

音楽劇♪舌切り雀もしたい。
子どもたちはあっという間に
昔話に登場する者たちに
変身してしまう。
おばあさんが登場すると
場の雰囲気が一変する。
糊をなめる ちょん。
本当になめている。
あ、おばあさんに見つかった!
大変!大変!
ちょんは 舌を切られてしまう。

おじいさんはちょんを尋ねて 旅に出る。
リズムやメロディー、音いろの素晴らしさもあるけれど
たった一度観た
♪舌切り雀のお話を

子どもたちがこんなに理解していることに驚く。
人の気持ちがよくわかって
感情移入できるのだ。

お友達同士かかわりあいながら
子どもの世界を一生けんめいに生きているのだなあ。
子どもにとって
遊ぶことは生きることなのだと
改めて思う。

学校を小さくしたような
ただ 先生に言われたことをする幼稚園。
大人の都合による不安や不満を

心に抱えた子どもが大勢いる 保育所。
この幼稚園は そのどちらにも属さない。
子ども中心,子どもが主役。
子どもの遊びの生活を崩さず
その中に教育を入れていく幼稚園なのだ。

生きる力を培うために
保育者たちは心と頭と身体を
いろいろに使う。
一人ひとりに丁寧に。
外側から見ると
ただただ遊んでいるように見える
幼稚園の保育の中身。
保育者たちの頭の中を見てみたら
入園から今までの

一人ひとりに対する思いが一杯になって

それぞれが絶えず動いている。
そのことを硬い言葉で言うと
指導案というのだ。
指導案は一人ひとりにある。
幼児の教育は
そうでなければならないーーー。



