幼稚園の教育環境

残り少なくなった ジューンベリーの葉。

カツラの葉っぱも こんなに散り敷いて

焦がしキャラメルのような いい匂いをさせている。

新しい今日の始まりだ。

柿の葉を集める子ども。

イルカショーのチケットを配る子ども。

並んだ並んだ 柿の葉っぱ。

恒例になった

朝の鬼ごっこの子ども。

走る走る

風を切って 走る子ども。

柿の葉っぱの

母木を見上げる子ども。

鬼決めで

鬼になった子ども。

先日からの熱心さが

続く子ども。

ショーの準備に

熱を入れる子ども。

これは富士山すべり台。

働く車を作る子ども。

作った船で 海の遊びをする子ども。

遊ぶために 子どもは作る。

もっとおもしろく遊ぶために また作る。

お部屋でもお庭でも 何かを作りたい。

紙だって

土だって

実や花や葉っぱだって

幼児たちの 教材だ。

幼稚園の教育環境は いろいろな所にある。

砂場の砂も 教材。

クヌギのどんぐも

どんぐりから出てきた虫たちも 自然の教材だ。

一番の教育環境は 先生やお友達。

お庭のススキを切って

駅のホームの背景にする 保育者の感性。

「あ、森林公園駅だ!」イメージが広がる。

幼稚園はたちまち 森林公園になる。

急行や準急が止まる駅。

各駅停車も もちろん停まる。

落葉が始まった 森林公園。

落ち葉を集めて 葉っぱのお池に飛び込む。

落ち葉のウオーターシュートを 思い出す。

去年 大きいAちゃんが

小さかったAくんのために

落ち葉を山ほど運んでくれたっけ。

一年生になったAちゃんに

今のAくんを見せたいと思う

深秋の幼稚園ーーー。