主体的な生活のために

年長さんたちが もう


巣立ってしまった幼稚園に

残された 子どもたちの気配。


カメラの中で続いている

生き生きとした 遊びの生活。

公開できなかった

あの3月初旬の子どもたちを呼び出して


今日は 再登場の更新だ。


幼稚園はおもしろい。


子どもの遊びの環境は


そのまま 教育環境。

子どもたちの主体的な生活のため

成長・発達のため

必要なものを備えておかなければ。


自然環境はもちろん

砂場・ブランコ・すべり台・大型積み木など

大きな筋肉を動かすもの。


小さな積み木やブロックや おままごとの道具

楽器や 絵画制作に使ういろいろなどなど

小さな筋肉を動かすものたち。

細ごまとしたものに到る。


けれど 音楽リズムの環境だけは


そこに用意しておくことはできない。


保育者の身体を通して 行われるものだ。

よく動く心と身体を持った保育者自らの

リズミカルな生活が


知らずしらずのうちに

子どもたちのリズム感を育む。


子どもたちのために考えられた

歌やダンスや劇などの

音楽リズムの教材も たくさんある。


アリになったり ウサギになったり


乗り物になって 走ったり飛んだりする。


子どもたちの いつもの日常の中で

その教材は 保育者の身体を通して使われる。


誕生会のステージで


お母様方と繰り広げるいろいろも


創造性を育むための

音楽リズムの教材なのだ。



子どもたちの当たり前の日常生活の中に

幼児の教育が潜んでいる。


この映像たちは

いつか消えてしまうかも知れないが


幼稚園で育んだいろいろは


子どもたちの中で生き続ける。

思いきり遊んだ 幼児時代の自分が

その人生を支えるのだからーーー。