自然幼稚園の子どもたち

今日も 落ち葉で遊びたい

金曜日の幼稚園。

自然幼稚園の教材は 豊かだ。

落ち葉の匂いと熊手の感触。

葉っぱと熊手の 共演だ。

そろそろ お手々が冷たくなる季節だけれど

だいきのこのうえんの社員たちは

大工さんの準備を 始めている。

劇団員たちは

♪さるかに の上演の準備。

完成した形をイメージしながら

作業に取り掛かる。

小さい子は危ないので

ダルマコーンを張りめぐらせている。

伐採の枝は いろいろに

遊びのイメージを ひきだしてくれている。

お花畑ステージでは

♪さるかに の上演。

それぞれの役を

のびのびと表現していて おもしろい。

お客様も 絶賛している。

「じょうずだねえ!」

「どうして 上手なんだろう!」

次の舞台に 役者が足りない。

「いいよ。ぼくたちがやってあげる」

役者が増えて

もっとおもしろくなった 劇ごっこ。

日本の昔話は 不思議に満ちている。

動物も 植物も

実も種も

人間が使う道具まで 生きている。

アニミズムなどど言われたが

子どもの領域では ごくあたりまえ。

子どもたちは 心から本当に

昔話のものたちに 乗り移って

お話の世界に生きる。

大工仕事も順調らしい。

いろいろな道具を使いこなして

とうとう 看板が出来上がった。

いっぱいいっぱい 遊んで遊んで

おなかがすいたら お弁当だ。

お母さんのお弁当は おいしい!

お母さんの いつもの味。

飾らない いつもの味。

幼稚園で お母さんが味わえる。

幼稚園に お母さんがいるのとおんなじだ。

こちらは早くも おいものデザート。

厨房で ふかしいもにしたのだ。

武藤農園さん ありがとう。

葉っぱがどっさり散ったら

落ち葉を焚いて

ほくほくの焼きいもを 作ろう。

おいしい焼きいもを いっぱい食べよう。

どっさりの落ち葉が楽しみな

深まる秋の 自然幼稚園ーーー。