子育てのちょうどよさ

幼稚園に初夏がやってきた。

夏木立が作り出す

くっきりとした木陰の涼しさ。

お日様がどんなに光を放っても

空に広がる 緑の屋根が

子どもたちを 暑さから守ってくれる。

だから綱引きだって 思い切りできる。

誰かが始めた 運動会ごっこ。

選手たちがだんだん増え始めると

相手の力が 綱から伝わってくる。

まるで綱が生きているようだ。

だからこちらも 力一杯引く。

そうするとあちらも 力一杯で答える。

引っ張ったり

引っ張られたり

ほぼエンドレスなのだけれど

どこかで加減して どちらかを勝たせないと

もう二度と綱引きなんてやりたくない、

という事態に陥ってしまうのだ。

困難さを少し減らして

達成感を味わえるようにすることで

次への挑戦に繋がっていく。

もちろん 子どもたちは気づいていないけれど。

“加減”という言葉がちょうどいい

幼児の綱引きをピッタリと表すおもしろさ。

先生たちが程よく調節するので

おもしろくてたまらない子どもたち。

またやろう!もっとやろう!と

綱引き熱が 止まらない。

砂場では

宝探しごっこ。

ブランコには

生まれて初めて 自分で漕げるようになったAくん。

♪生まれて初めて見た空は あんなにあおい あんなにあおい♪

子どもたちが歌う♪てんとう虫の旅、なんてちょうどいい歌なのだろう。

生まれて初めてのことも、あおいことも。

♪てんとう虫の旅

梅雨入り前、ママと一緒に歌いたい。

青い空を見上げながらーーー。