自分自身の力を使う幼稚園

大切なお友達の紹介から始まる 月曜日。

学校のお兄さんの来園に

大喜びの親友たち。

砂場の砂の追加に尽力する 山さんたち。

「うーん、重いね!」と言ったきり

あとは無言の一生けんめい。

それぞれが判断して

大変そうな所に 加勢している。

自分で感じて考えて判断する という生活が

実ってきたのを感じる。

手伝おうとしたら「大丈夫だよ」と

さすが 大きいお兄さん。

ブランコを漕ぐ手に 葉っぱが。

「持っててあげる」危ないものね。

お天気がいい日は 蝶が飛ぶ。

ミスジチョウは逃がしちゃったけれど

シジミチョウはつかまえられた。

そーっと そーっと。

蝶々捕りは じっくり取り組まねば。

「つかれるからね」と 人数分のイスを用意。

こういう生活で 数の基本“一対一対応”も身につく。

積木のお部屋は 海の都竜宮になったり

国技館になったり。

ツリーハウスの会話。

「いい匂いがしてきたね、おいも焼いているのかな」

「この匂いはきっと 蚊取線香だよ」

さすが 日本の子ども。今日から蚊取線香焚いているのだ。

新しい砂の感触から お米研ぎをイメージしたのか。

「お米、ごはんにするのね」

「お弁当食べ終わる頃には できてるよね」

「おかずは納豆がいいね」

「それと ドングリ!」イメージの共有が素晴らしい!

森の部屋でも

イメージを形にしようと 一生けんめいだ。

小さいお庭カフェで鍛えた足。

幼稚園でも この通り!

交代できて えらいこと。

山さんのバレーボールごっこは

おすもうごっこと同じくらい続いている。

男チームと

女チームだ。

自分が男か女かは わかっているのだが

お友達の場合 どっちかわからない子どもも。

きみこ先生は当然

「男チームだよね!」と 加勢を求められる。

大きい人も小さい人も

限りある幼児時代を 精一杯生きてほしい。

夢中で遊んだ自分自身が 人生の基本になるのだからーーー。