意欲を形に

身体が緑に染まるような

朝の幼稚園。

昨日さよならしたお友達に

今日また会える 嬉しさ。

嬉しい幼稚園で

今日も一生けんめい遊ぼう。

昨日作った車も きっと活躍する。

恒例 朝のピョンピョン石。

下は海なのね。

一人またひとりやって来る お友達。

恒例 朝の虫取り。

お兄さんが 助っ人に。

恒例 朝の三輪車。

ペダルに届く足の 嬉しさ。

一人ひとりの「こうしたい」が

だんだんはっきりとした形になっていく。

保育者たちは 後になり先になりしながら

遊びの達成を 支える。

ガソリンスタンドの スタッフたちも

大忙しだ。

建設会社の社員たちは

危険がないかの朝の点検。

こちらは 小人の世界。

緑色の小人さん

上手に隠れた。

虫を待つ 子ども。

キリンさんの背に乗りたい 子ども。

こうしたら怖くないと 教える女児。

根気よく教える女児と

根気よく教わる男児。

小人図鑑は おもしろい。

小人の仲間が やって来る。

お疲れのキリンさんに ご飯をあげる。

おお!虫取り少年らしくなったこと!

幼稚園のお庭は おもしろい。

幼稚園は お部屋もおもしろい。

ゆっくりじっくり考えるのは おもしろい。

お母さんになるのは 嬉しい。

嬉しすぎる きょうだいの再会。

山さんのお兄さんが 昨日作った車。

ぼくだって 作りたい。

お兄さんのように 立体的に作って

ポケモンたちを 乗せたい。

お友達の遊びは おもしろい。

つい引き込まれて

まるで 自分が作っているかのような気持ちになる。

ツリーハウスからは

おいしそうな いい匂いが。

お庭にこぼれた花々や 葉っぱを

“お買いもの”してくるのだ。

幼稚園は おもしろい。

こうしたい と思ったことを

形に表すことができる。

はっきりと形に現れると

お友達の心も動き

仲間が増えたり

新しいアイデアが生まれたりする。

そして もっともっとおもしろくしようと

一生けんめいになるのだ。

そしてそして お腹が空いてくたびれた頃

お弁当の時間が来る。

新しい 森の組さんは

初めてのお弁当だ。

幼稚園で味わう お母さんの味。

いつもの味が

どんなに嬉しいことだろう。

幼稚園に お母さんがいるのとおんなじだ。

子どもは 子どもとしての自分の力を

母は 母としての自分の力を

一生けんめい使う 幼稚園。

だからおもしろい。

だから育つのだ。

子も母も お互いにーーー。