小糠雨降る 火曜日。
鞄のお部屋では
今日も絵の具が 活躍している。
2学期終了が近づいてしまったので
そろそろ 卒園記念アルバムの表紙絵を
仕上げなければ。
山さんたちにはもちろん まだ実感はないけれど
確実に時は刻まれて
幼児としての持ち時間が 少なくなっていく。
子どもたちの中身の成長は 目に見えないかもしれないが
先生がついていなくても お友達同士で代り合い
身体中の神経を 集中させながら
絵画の世界で遊んでいる。
絵の中で こんなに自分を表現できるようになって
お友達のお手伝いも
こんなに丁寧にできるようになって
子ども自ら どんなに嬉しいことだろう。
園児としての時間を 思う存分生きられるよう
保育者たちも 精一杯の力で 生活しよう。
頭のてっぺんからつま先まで
持っている機能を すべて使って！と
心を致す12月 朝時雨の幼稚園ーーー。
