響きあう幼稚園

啓蟄を過ぎたというのに

昨日の雪。

あのバッタはどうしているだろうと

思いをはせる 木曜日。

しっとりした地面を蹴って


朝の恒例

山さんたちの鬼ごっこが始まる。


学校のお兄さんがメンバー入りしているので


いつも以上に張り切る山さん。



走る!走る!

疲れて休む!


走る!

走る!


お庭に流れる空気が

アンダンテからアレグロになったため


鬼ごっこに参加しているわけでもない

小さい人たちも 走り出す。


子ども同士 響きあっているのだ。


幼稚園っていいなあ と思う。


保育者と子どもも 響きあう。

保育者の身体から 流れ出るリズムが


子どもたちの

心と頭と身体を動かす。


保育者は 遊びのイメージを


引き出したり広げたりしながら


子どもたちの手となり足となる。


お互い同士 やり取りしながら


お互い同士 成長する。


教育はお互いだ。


わらべうた♪ねこのこ。


ねことねずみになって 競い合う


鬼ごっこも おもしろい。

機転を利かせ


獲物を罠に追い込むねこと

窮地に追い込まれたり


脱したりする ねずみの戦いを

周囲の子どもたちが サポートする。


迫真の鬼ごっこだ。


大きい人と小さい人が  一緒だから


いろんなハプニングがある。


それを お友達の力で何とか補って

遊びが続くのだ。


しくじったって しくじりじゃなくなる。


お互い同士の力はすばらしい。


今日は 小さい人形劇の日。

くーちゃんは来ないけど

お友達が来たんだね、と 子ども。

嬉しい子どもたち。

子どもたちは

お人形たちとも 響きあっているのだ。

お人形たちは

舞台の上で遊んだり

お仕事している。


子どもたちは お人形たちと一心同体。

一緒に遊んでいるような

心持ちになっているらしい。

幕切れになると必ず

誰からともなく声が上がる。

「バイバイ またあそぼうね!」

こんなふうに声をかけられ

幕の向こうの OGこぐま座母たちは

どんなに嬉しいことだろう。

人形劇サークルこぐま座母たちと

幼稚園の子どもたちも

響きあう間柄なのだ。

姿は見えなくとも 繋がりあっているのだなあーーー!