川越市 森の幼稚園

幼稚園の火曜日。

今日も小春日。嬉しい子ども。

まるで 森の動物たちのようだと

11月の子どもたちから 感じる。

厳しい寒さが やって来る前に

思いきり体を動かして

エネルギーを充電するかのようだ。

子どもたちの 身体の中の自然が

そうさせているに 違いない。

ツリーハウスの子どもたちは

落ち葉で朝ごはん。

パトロールのお兄さんは ハチバスター。

森の平和を守っている。

ここは 森の幼稚園。

落ち葉が降り積もる嬉しさ。

日影がある嬉しさ。

だって 影ふみ鬼ができるもの。

10数えたら 日陰から出なくちゃいけないのね!

日なたがある嬉しさ。

お母様方も嬉しい!

だって 今日はフリーマーケット。

高階幼稚園のフリマは

いいものがたくさん!

こんなにたくさん!

子どもたちの お店屋さんごっこのようで

ほほえましい。

卒園お母様から 未入園のお母様まで

みんな仲良し お話もはずむ。

空気の測定もして

コロナも安心だ。

お母様方も 子どもたちと同様

達成感を 味わったことだろう。

2階のフリマのことなど

少しも知らない 子どもたち。

それぞれの充実へ向けて

一人ひとりが一生けんめいだ。

「ママ、今日はお二階だからね」などと

聞かされていたら

さぞかし 落ち着かないだろうけれど

この園のお母様方は 皆聡明。

我が子の園生活を妨げるような

余計なことはおっしゃらないのだ。

すべり台では

森さんのために一生けんめいな 山のお兄さん。

そういえばこのお兄さん

森の組のお弁当が始まったばかりの あの頃からの

コンビだったのだと 気づく。

相手が嬉しいと 自分もうれしい。

その満足を 味わっているのだ。

一杯の落ち葉の中をすべる おもしろさを

知っているお兄さんは

自分が一回もすべらなくても

小さいお友達が おもしろいのが嬉しい。

何回も何十回も 落ち葉を運ぶ

えり首がチクチクしても

そんなことより 相手の表情に喜びを感じる。

手は心 というけれど

心でやってあげているのだ。

だから お互い同士の響き合いがあるのだなあ!

いつのまにか知らずしらずに こんなに育ってきて

お母様も担任も

どんなに嬉しいことだろう。

無心に遊ぶ子どもたちの

この遊びの生活が 積み重なって

心も身体も 育っていくのだ。

苦しいこともある 子育てだけれど

山の組のお兄さんの この姿を思い出し

私たちも がんばろう。

苦しく楽しく 苦楽しく

育てる者同士 がんばろう ーーー!