今日も運動会

 

楽しかった昨日の運動会の

余韻が残る園庭。

早速始まった“大玉ころがし”。

手作りの玉だから 転がりにくい。

それが子どもにちょうどいい。

“たいへんなかけっこ”のトンネルも

くぐってみたい。

あらら、どうしたの?

小さい妹さんだって 挑戦したいのだ。

拍手!拍手!

大玉ころがしや

トンネルくぐり抜けが

同時進行で 大忙しだ。

おもしろい おもしろい!

昨日は 一回しか出来なかったけれど

今日は何回やってもいいのだから

お得感が大きい。

運動会の次の日のおもしろさ 満喫だ。

高階幼稚園の 運動会の醍醐味は

翌日にある と言っても過言ではない。

終わってからが運動会なのだ。

毎日毎日 運動会に向けて

何度も何度も 練習をさせられていたら

もう二度とやりたくないに違いない。

そういう幼稚園の先生たちだってきっと

そんな毎日は 辛いことだろう。

けれど

もう一回、あと一回と

子どもたちにやらせるのは

大人たちの安心のためなのだ。

○ちゃんにはできるけれど

○ちゃんは できないかもしれないから

もう一回やらせよう、その方が安心だから。

あと一回やらせておけば

もっと上手にできるかもしれない と

保険をかける その心。

子どもの中身は そっちのけで

見栄えを大切にする。

世の中には そういう大人の方が多い。

だから 小学校に行く前に

小学校の練習をするところが 幼稚園だと

多くの人が思っている。

そして 新鮮さは失われる。

子どもは皆 耳年増になるのだ。

練習のない運動会が どんなにいいか

終えてみると よくわかる。

子どもたちは 自分たちで運動会を始め

エンドレスで続ける。

勝っても負けても おもしろい。

今の負けは 負けじゃない。

次の勝ちにつながっている。

何度も何度も競争していると

いつかそういうタイミングがやってくるから 不思議だ。

小さい人たちだって 勝っても負けてもおもしろい。

勝ち負けはもともと どっちだっていいのだから。

大きい人たちにとっても 小さい人たちにとっても

昨日の運動会の一生けんめいが

今日の一生けんめいに つながっている。

幼児期を 幼児らしく

一生けんめい 生きられた人と

幼児期なのに 幼児らしく

生きられなかった人の違いは大きい。

この幼稚園は

子どもを大切に育てようとする人たちの

幼稚園だ。

この子どもたちが 自分たちの幼児期を

最高に幸せに 生きられるよう

お母様と幼稚園が 仲良く手をつないで

保育の途を歩いて行こうーーー!