我が子が信じられない母のために

福寿草の花芽が嬉しい 幼稚園の朝。

花言葉は 永遠の幸福。

山の組のテラス。

昨日作っていたのは これだったのか。

これなら

ポケモンさんたちや

小さい魔法使いたちや

コマさんたちだって 遠くまで旅ができる。

子どもたちは それぞれ

今日遊ぶための準備を 始める。

コマの旅ごっこの人たちは

皆 達人になって

何百回も何千回も 天国に入門できたらしい。

だって かまゆで地獄とはりやま地獄は

金の屏風で 仕切ってあるんだもの。

工夫にはいろいろある。

あ、また天国!

こちらは SL磐越ものがたりごっこ。

今日も 食堂車が活躍するのか。

ジェットコースターも試運転。

新幹線も 試運転。

はなし家 登場。

ああこれ 昨日作っていた あれだ。

ペープサートばなしなのね。

個性的な登場人物に

お客様が 次々にやって来る。

けっこう人気の はなし家さんらしい。

みんな、お友達が大好きなのだ。

それが根底にあるのだなあ。

手は2本しかないため お友達が助っ人に。

こちらも 助っ人。

お友達のことにも 一生けんめいなのだ。

安心・安定しているからこその 心の柔らかさだ。

こんなに安定した集団が 他のどこにあるだろうか。

森の組も 一生けんめい。

忍者の仲間が住む池や川は こうなってきた。

ナマズやカッパやいろんな動物が 隠れているらしい。

今日の 学校ごっこ。

机と椅子が 学校らしい。

自ら作った文房具が 誇らしい。

静かなお部屋だ。

子どもは熱中すると 静かになる。

ただワーワー騒いでいるのが

子どもらしいと思っている 大人がいたら

教えてあげよう。

長く続く 積み木のお部屋の学校ごっこ。

それぞれの遊びを 続けながらも

先生役が足りなかったりすると 駆けつけてくれる。

協力し合っているのだ。

こんなに 心が柔らかい子どもたちも

お母様が不安になったりすると 心が硬くなる。

お母様の船が いつもぐらついていたら

子どもは 船酔い状態になろうというもの。

ツリーハウスで Aくんの声がする。

「TくんTくん こっち来て赤ちゃんになって」

「ね、Tくんかわいいから 赤ちゃんやって」

何度も何度も根気よく お願いしている。

Tくんいやなのかなって のぞいたら

あ、赤ちゃん役になってくれた。

Aくんの熱意が通じたのだ。

Tくんのことも自分のことも 信じているのだなあ

信じてもらって Tくんも嬉しかったのだろうなあと

胸が熱くなる。

信じるところから 保育は始まる。

子どもはいつだって 私達の先生なのだ。

本当に 本当にーーー!