創意工夫の日々を 2016.06.28
雲の上で
梅雨くんが空のお掃除。
だから こんなに
雨が落ちてくる。
1人、また1人とやってくる、
幼稚園の朝。
1人来たその時から始まる
保育。
作ったり、描いたり、
お友だちを手伝ったり、
作ったもので遊んだり。
劇も始まりそう。
おままごとのお家では、
昨日からやっている
うんちの練習ごっこ。
おむつがやっととれた子どもと、
まだおむつの子ども。
お人形たちのために作ってある
トイレなのだけれど…。
なんとなくイヤな子ども。
「おふざけしてる」
「うんちを手で触ったらきたないよ!」
「ベタベタになっちゃうでしょ」
まだやっている。
♪さるかに♪が始まった。
どの人も、
それらしくしようと
いっしょうけんめいだ。
このお歳の人たちは
真剣に
真似をする。
その特徴を
保育に生かすのだけれど、
型にはまりやすい時代だ
ということを
忘れてはいけない。
みんな、役になりきって
お話の世界で活躍している。
楽しくて楽しくて たまらない。
子どもは
楽しいから育つのだ。
みんな無我夢中。
あら、
ハチさんの針が1本足りない!
あぁ よかった!
おサルさんをやっつけた。
謝るおサルさん。
めでたし
めでたし。
観客も楽しそう。
ここではダンゴムシの話。
「鼻に入れないんだよね」
今度は♪3びきのこぶた♪。
なんとなく配役が決まる。
あの誕生会を、
どんなに楽しくいっしょうけんめい
観ていたかがわかる。
表現することは
おもしろい。
いっしょうけんめいだから
おもしろいのだ。
楽しいのだ。
川のお兄さんも
お手伝いに来てくれる。
あら、
トイレトレーニング中の人たちも。
オオカミが登場すると
お部屋の空気がひきしまる。
こんなにかわいい
オオカミたちなのに、
やっぱりちょっと怖い。
やっつけても
やっつけられても
楽しい お話の世界。
川の組も
さっきから♪3びきのこぶた♪。
ここでも
オオカミさんが2匹なのだ。
このオオカミさん、
重いらしい。
謝るオオカミさん
喜ぶ動物たち。
作る遊びと平衡して
音楽劇が行われている。
元気者の弟ブタが
5つ子になっちゃったので、
リス役で登場。
今度は
小鳥役で登場。
みんな臨機応変に助けてくれる。
おかげさまで大満足の
5つ子コブタ。
幼稚園はトクベツだから
いいのだ。
ベテランオオカミさんは
顔の表情までなりきっている。
みんな夢中だ。
助けても
助けられても
嬉しい
楽しい
川の組。
この嬉しさを
何度でも味わいたい。
やろう!
やろう!
もういっかい!
こちらは静かな海の組。
虫仲間たちが作るのは
もちろん虫だ。
忍者仲間たちは
忍者の秘密基地。
救助隊員たちは
消防の見学者を乗せて
はりきっている。
雨の日常が大好き!
というお母さまは
きっといない。
けれど、
梅雨の日々を
創意工夫で
心温かく過ごしてほしい。
母と子の間に
しとしと雨が降らないように。
そう祈る、
梅雨寒の幼稚園―――。