幼稚園はいつから入れるべきか

木枯らしが吹きつける12月になると

落ち葉焚きができなくなる。

今日が焼きいも最終日か。

三歳の小さい人たちには

そんなことは わからない。

毎回「あしたもやろうね 焼いも!」

と 期待をふくらませているのだ ーーー。

三歳児は夢の世界に住んでいる 特別な存在だ。

どうして三年保育がいいのか、

二年保育でもいいのでは と

問われることがあるけれど、

ぜひ 三年保育をお勧めする。

それはなぜか。

四歳児になってしまうと

大人の世界のいろいろが わかるようになり

現実の世界が近くなってしまうからだ。

三歳児は 自らの持つイメージの世界を

引き出したり 広げたりしながら

創造活動の基礎を 作ることができる時代なのだ。

イメージする力は

勘違いする力と似ている。

三歳の人の手に 乗り移るようにして

保育者が手伝った お面や人形も

自分が作った!と 良く勘違いして

達成感を味わってくれる。

その達成感は 次への意欲になるのだ。

お友達が うっかり悪いことをしても

本当に悪気があってしてしまう 三歳児はいないから

「お手々がまちがっちゃった」のだなあと良く勘違いしてくれる。

許したり 許してもらったり お友達同士を味わえる。

三歳児は 感情の使い方を学ぶ時代でもある。

機嫌よく過ごすという 人生の基本も

この時代に作られる。

柔らかく広い心が育つのだ。

三歳児の担任になる人は

ベテランの保育者に限る。

高階幼稚園はベテランの保育者が揃っている。

三年保育の良さは たくさんある。

何年も何十年も 担任をしていると

時代がどんなに変わっても

変わらない 子どもの心の本質に

毎日出会う。

そして、三歳・四歳・五歳と

日々を重ねたからこその 成長に

目を見張る日々がやってくるのだ。

いつの間にか 知らずしらずにーーー。