幼稚園のお友達

凍りつく幼稚園。

氷の世界に閉じ込められた ビオラたち。

あ、朝日の妖精さんがやって来た。

お庭が暖かくなったので

砂場で遊びたい 森さん。

風邪ひきさんにしないよう 気をつけなければ。

日溜りの こま回し。

冬のテラスは まるで縁側。

打ち解けあって 楽しいこと。

お正月ごっこのおままごと。

登園からしばらく経った

森の組さんたちの

和やかなこと。

「先生やって!」

「これ作って!」と

保育者にいろんな要求をして 満足した子どもたちが

自分の力を使って 遊び始めたのだ。

ツリーハウスのお宅では

お掃除ごっこ。

その下のお宅では

何やらおいしそうなものが 作られている。

山の組たちは

氷鬼に熱中している。

よく動く しなやかな身体。

よく動く柔らかな心。

こんなにいいものが 自分のものになって

どんなに嬉しいことだろう。

よく動く身体と

柔らかな心を持っているお友達が

一緒に遊んだら

どんなにおもしろいことだろう。

どんなに充実することだろう。

けやきの樹皮のおせんべいは

食べ物でなく 氷鬼の“復活カード”だ。

お友達を救い出す工夫が 加えられ

続く 続く 氷鬼。

お部屋の山さんは

“ようちえんスゴロク”作り。

お友達が どんなに好きか

どんなに大切か

実感する 真心スゴロクだ。

お友達はおもしろい。

幼稚園はおもしろい。

あ、園芸用の襟巻 つけてくれたのだ。

これで安心、めでたしめでたしーーー。