自由な保育、朝の30分

幼稚園の水曜日。

子どもたちがやってくる前に

遊びの環境を整える保育者。

一人やってきた その時から

保育が始まる幼稚園。

続いている遊びを再開した

森さんたち。

“とびだせ宇宙へ”の 山さんたちの遊びも

始まっている。

子ども達が考えた

太陽系の惑星たちが

遊びの基地になっている。

さっき 転んじゃったので

大事な宇宙船を点検しなければ。

遠くには 流れ星。

もっと遠くの地球は

恐竜の時代だ。

人類も誕生している。

竪穴住居か。

おいしそうなごちそうも

作られている。

ここは 子どもの世界。

そこここで

いろいろな遊びが 同時進行だ。

宇宙の遊びを

もっとおもしろくするために 作り足す子ども。

この柿は イス取り合戦の賞品。

園庭の柿が まだ渋いので思いついた。

負けても 立派な立ち居振る舞いの人に贈られる。

繫がり合う それぞれの遊び。

運動会から続いている イス取り。

この組の仲間たちの 人の好さ

心の広さが表れる

微笑ましい光景。

負けているのに

ジャンケンで勝ち残ろうという社長と

まあ 仕方がないかと それでいい事にする仲間。

誰も怒らない。

仲良しなのだなあ。

しかもこの社長 ジャンケン強いのだ。

大喜びの社長。

でも あやこ先生の方が強い。

でもやっぱり 社長も強いので

“ジャンケン忍者”という別称がつく。

森さんもやって来る。

ジャンケンは 楽しい!

柿は誰がもらうのか。

こんなに遊んで まだ9時29分。

幼稚園は 始まったばかり。

遊ぼう!

遊ぼう!

持っている力を 全て使って遊ぶのだ。

与えられた知識でなく

持って生まれた力を 使うのだ。

大人から与えられた付け焼刃の知識は

すぐに尽きてしまう。

子どもの世界で 自ら獲得した力を使って

思いきり遊ぼう。

それが 人生の基本になるのだからーーー。