運動会は おもしろい

昨日の運動会 おもしろかったね。

今日も 運動会がいいなあ。

幼児にとって

練習なしで

初めてみんなで集まって行う 運動会は

新鮮そのもの。

自分でするのも

お友達がするのも

初めてだからおもしろい。

大きい組の子どもだって

一年ぶりの運動会だ。

心が動く。

身体が動く。

それぞれが 力の限り

一生けんめい取り組んだ

楽しい楽しい 運動会だったのだ。

だからまた やりたい。

何度も何度も 練習してから行う

運動会だったら どうだろう。

きっともう やりたくないに違いない。

運動会は 終わってからが運動会だ。

だから子どもが育つ。

自分で 自分たちで 心を合わせ

力を合わせて 育っていく。

幼稚園選びのお母様が おっしゃることに

「練習しなかったら グシャグシャになっちゃうでしょ」

「運動会という目的に向かって 何もせず

ただ 遊んでいるんですか」

なんと シツレイな。

子どもは ただ不規則に

一日中遊び暮らしているわけではない。

ワイワイと騒いでいるばかりでは

自分自身を満足させることはできない。

自分の心の中にあるものを はっきりと表現したい。

形に表したいという 強い欲求を持っているから

年齢に適した 材料や方法で

子どもの心身を 楽しく伸ばしていこうというのが

幼児の教育だ。

”いつとはなしにいつでもしている”のが

幼児の教育であるから

すべての機会をとらえ

外側から見たら まるで無秩序のような中に

一人ひとりの子どもにとって

適切な教育をしていくのだ。

保育者たちは 我を忘れて一心に

子どものために生きている。

その毎日があるからこそ

練習をしない運動会ができる。

高階幼稚園の先生たちは

真の幼児教育をしたい。

それが 子どもたちの生きる力

母たちの生きる力を育てる。

教育は お互い。

一人ひとりが教育環境だ。

子も母も

保育者たちもーーー。