幼稚園の 秋の生活

金曜の秋日和に響く お囃子。

大きい人たちのお祭りごっこかと思ったら

あらら!小さい人たちだ!

おお!いなせなはっぴ姿のお兄さんも!

森さんたちの助っ人として

存在感を放っている。

お囃子のリズムに合わせ

あの大きい人たちのイメージで 踊りたい森さん。

キツネのお面に気づいた子ども。

なんて嬉しそう!

お友達が キツネさんになっちゃった!

心が動く。

心が動くと 身体が動く。

動く動く 思い切り!

山の組のお兄さんや

お姉さんたちのように!

子ども同士が 最高の教育環境なのだ。

山さんたちの真似から始まった ごっこが

いつの間にか

自分たちのお祭りごっこに なっている。

振り付けも 相談しあうわけでもないのに

いろいろな工夫が始まる。

みんないいお友達だ。

一人ひとりの安定が

集団を育てているのだ。

山車にも乗りたいし

引きたい。

ソーレ!ソーレ!だって

大きい人たちのように 言いたい。

みんなみんな いいお友達だ。

みんな心が柔らかい。

来年のお祭りには

この錫杖より 大きくなっちゃうのだろうか。

ゆっくりと育ってほしい。

園庭の秋の実り

美しいザクロを味わう。

この前やってきた台風さんは

ザクロを落とすことなく 去って行ってくれ

ありがたいこと。

大きい人には

また巡ってきた 懐かしい味。

小さい人には

初めての みずみずしい味。

どちらにとっても 幼稚園の秋の味だ。

お弁当の後の ペンキ塗り。

だいきのこ研究所が 古くなったので

リニューアルするのだ。

ピカピカのツルツルに 仕上げれば

きっと長持ちするだろう。

小さい人たちも 興味津々。

研究所の二代目社長が 現れるかもしれないーーー。