森の幼稚園の晩秋

散り敷く銀杏の 金曜日。

子どもたちの登園を待っていたかのように

枝を離れる 木の葉たち。

いつも お空の高みから

子どもたちの鬼ごっこを 見ていたのだもの

葉っぱさんたちだって 遊びたい。

木の葉が 子どもと遊んでいるのか

子どもが 木の葉と遊んでいるのか

わからなくなるほど

嬉しい木の葉 うれしい子ども。

 お花畑ステージでは♪すずめのおやど。

したきりすずめのお話の リズム遊び。

前に劇を見ているのもあって 心がこもる。

大きな銀杏に見守られながら

今度は ♪火の用心だ。

♪ひのこパチパチおこりんぼう

おこらすな おこらすな

ひのようじん ひのようじん♪

お水をかけると 火が消える。

リズミカルな遊びに

ついつい引き込まれる 子ども。

ここでも始まった

♪火の用心

火の役は 交代だ。

大きい火や 小さい火があって

おもしろい。

火があれば 水も。

日差しが暖かい日は

お水だって使いたい。

今日も熱心に 種の収集。

樅の木の種は 鳥が翼を広げた形。

遠くまで飛んでいくためだろう。

幼稚園の自然は

子どもたちの遊びのイメージを

広げたり

深めたりする 活躍をしている。

ここでも

ここでも

ここでも。

たくさんたくさん 集まったので

種の販売を始めた

ふしぎな種仲間たち。

この販売機

結構 コツがいるらしい。

皆 真剣だ。

お庭でも お部屋でも

熱心な遊びが 続けられている。

新しいお友達の線路遊びが おもしろくなるように

何か持って行ってあげましょう という

親切な子どもたち。

落ち葉の世界で お弁当。

ススキを飾って 晩秋の雰囲気。

お母さんのお弁当はいい。

どこに運んでも おいしい。

幼稚園の自然と

お母さんのお弁当の 両方を

同時に味わえる嬉しさ。

木々の枝につかまっている 葉っぱさんたちと

見つめあえる 嬉しさーーー!