薫風緑樹を渡る5月。
一人やってきたその時から
保育が始まる 幼稚園の朝だ。
幼児にとっては 虫も仲間。
自分と同じように生活していると 思っている。
だから 大きいほうがお母さんだ。
お庭のビオラや葉っぱで
朝ごはん。

遠くで聞こえる 花いちもんめ。
小さい人も大きい人も 一緒だ。
さっき泣いてた女児も
もう笑っている。

山さんたちは
何日か続いている乗り物作り。
作ることは おもしろい。
作ったら 車両を連結させて 遊びたい。
子どもの思いを形にするために
担任は 子どもに乗り移るようにして
その手の代わりになっている。
困難度を 子どもの今の力で
乗り越えられる程度にしているのだ。
「ちょっとがんばれば できそう」な位にすると
子どもは自分の意欲を 自分で形にしていく。


ここには年中児と年長児がいて
手先の発達はだいぶ違うが
それぞれ 影響しあっている。
今の子どもたちは 昔の子どもより
イメージは高いのに
手は利かない。
都市化により 大人も子どもも
日常生活で 身体を使う機会が
極端に減ったからだろう。
でも 思いをはっきりとした形にしたいという
子どもたちの意欲は

昔も今も変わらない。


担任は お庭とお部屋を行ったり来たり。
出来上がったらすぐに遊びだせるよう
少し積み木を並べておく。
乗り物たちが
だんだん立体になっていく。

こんなふうに。
救急車なのだから
後ろのドアが開くようにしたい。
マジックテープで きっちり閉まるようにしたい。

森の組でも乗り物作り。
さっきから根気よく続けている。
皆 根気よく
打ち込んで 最後までやり遂げる。

子どもは空気で育つ。
一人ひとりが作り出す空気が
みんなを育て

みんなで作り出す空気が
一人ひとりをそだてているのだと感じる。
春の名残の幼稚園ーーー。











