高階幼稚園の子どもたち

とうとう来てしまった 最後の月曜日。

これが夢で

目が覚めたら まだ今日は3月じゃなかった と

そうだったらいいのに と

思うのは 大人ばかり。

子どもたちは 成長の喜びに 輝いている。

山のいちごさんたちが続けている 動物園に

仲間たちが増え

園名も決まったようだ。

「やまいちごどうぶつえん」かわいい!

積み木のお部屋の バレリーナたちが

「先生、ユーモレスクかけて」

運動会終了の時に流れる 美しい曲に

自分たちで 振付けをしている。

楽曲の雰囲気に合わせ とても素敵だ。

小さい森さんたちも

熱心に遊んでいる。

いつの間にか

いいお友達同士になって

和やかな空気が 漂っている。

こうしようと思ったことを

保育者たちが 子どもの手の代わりになって

手伝っている。

それが安定につながって

お友達同士も

相手の思いをくみ取って

手を貸したり 貸してもらったりしている。

作ってほしくて

保育者の製作机に集まる 子どもたち。

アンパンマンのお面

「見えるかしら」と 先生。

「見えるよ」と嬉しそうな子ども。

積み木のお部屋観光列車は

水族館を 目指しているようだ。

何かの予約をしている。お食事か。

水族館駅に 着いたようだ。

「ここが水族館っていうことね」

思いつく 海の生き物たちを

次々に描き始める。

こちらはスマホで撮影か。

「イカって 足何本?」

「10本かな?」

1本 付け足して

「スミ はいてるのね」

水族館は だんだん賑やかに。

森さんたちも 熱中。

広がるイメージ。

保育者たちは 先生なのだけれど

お友達になったり

召使いになったり

お母さんになったり

お父さんのようになったりする。

子どもの世界のお風呂に

肩まですっかり浸かるようにしながら

子どもたちの遊びを 大切に育てているのだ。

だから 小さくても 遊びが続く。

イメージを引き出したり広げたり

保育者たちは

後になり先になりして

子どもたちに尽くす。

やまいちごどうぶつえんの 遊びに

大きい人たちの 助っ人が加わり

イメージが 広く深くなっていく。

水族館の遊びも

本物らしく 立体的なものを

作り始めている。

どちらも「こうしよう」と 考えたことを

実現させるために

根気強く 取り組んでいる。

子ども一人ひとりが

持っている力を 最高に使って

お互い同士を 成長させているのだ。

お互い同士が大切な教育環境。

本当に本当に その通りなのだ。

育ってきた子どもたち。

あとわずかになった 幼稚園児としての日々を

精一杯生きてほしいーーー!