幼稚園の創意工夫

日差し春めく 月曜日。

こんな朝には

子どもも 遠出をしたくなるらしい。

キップを作る 山さんたち。

新幹線は 新河岸発。

どこへでも 好きなところへ行けるのだ。

切符を買うお金も 作らなくては。

「漢字だよ」

おお、スカシも入ってスバラシイ。

駅には おもちゃも売っている。

危険生物研究室は

今日も 工夫がいっぱい。

これは ヘビのエサか。

メロン味とイチゴ味が あるらしい。

ヘビたちは元気だ。

日差しが子どもを お庭へ誘う。

砂場で遊びたい子ども。

新河岸駅には 新幹線が停車した。

「大阪までお願いします」

「次はおおさか~!」おお、ハト時計のような アナウンス。

「きのこのうえんにも 行ける?」

「次は きのこのうえーん!」「おります!」

「ここを曲がったら きのこのうえんでーす!」

「カーブです!しっかりつかまって!」

「はいっ!」

森さんたちも お出かけか。

「信号が黄色になりました」

「赤です 止まれ」

青になった。

おやまた 黄色。

次は赤なのね。

豆まきが楽しみな子ども。

お兄さんに 見せに行く。

「いいのができたね」と 山さんたち。

テラスには 新幹線が停車中。

「改札は スマホかキップでお願いします」

ヘビくんたちも 乗車していいらしい。

鬼用のうめぼしも 乗っている。

旅人たちが 乗り降りして

賑やかな新幹線。

アナウンス係 交代か。

新幹線は 後ろが前になることも。

こちら側にも 運転席を作らなくちゃ。

だいきのこのうえんの 管理を続ける職員たち。

出向して ヘビの研究員も兼ねている

働き者の 職員たちだ。

森さんの砂場の工事も 一生けんめい。

お兄さん監督の目配りが すばらしい。

種の量り売りには

豆まき用の 豆も入れて

ひと工夫。

お客様もやってくる。

きのこのうえんの 看板の修理も。

幼稚園のそこここで繰り広げられる 創意工夫。

子どもたちと保育者たちの 意志と意欲が響きあう

幼稚園の日常ーーー。