幼稚園のお弁当

金曜日のお弁当。

大好きなお母さんのおむすびが

ころりんと ポケットの穴の中に!

ねずみさんの穴に落ちなくて

ああよかった!

お母さんのお弁当はいい。

いろいろなドラマがある。

ふたを開けると

お母さんの顔が見える。

声が聞こえる。

お弁当箱の上を

行ったり来たりした

お母さんの手が見える。

お母さんの味を味わう。

お母さんのお弁当は

飾り気がないのがいい。

いつもおんなじがいい

だって だって お弁当は

お母さんなんだもの。

高階幼稚園のお母様たちは

世間の母たちが メンドウクサイと言っている

お弁当の幼稚園を選んだ。

たくさん遊んで おなかがペコペコになった時

母の味を味わう我が子と

知らない人が作った給食を食べる我が子。

どちらが嬉しいか 安心するか

姿を思い浮かべたに 違いない。

食べることは 生きること。

自分の中に 世界を取り込むことだ。

身体の栄養ももちろんだけれど

小さい人たちには 心の栄養がなくてはならない。

お母さんのお弁当で

おなかも心も満ち足りて 元気復活!

充実に向かっての熱中が また始まるーーー。