響きあう子どもたち

園庭に泣き声響く 火曜日の幼稚園。

だってぼく お母さんがいいんだもん。

なりたてのお友達の 困惑。

あ、小さいお友達が何か持ってきた。

いいことを 思いついたのだ。

泣いているお友達に

僕が考えた いいものをあげたら

嬉しくなって きっと泣きやむ。

いろんな形 いろんな色の葉っぱを

大好きなお友達に届ける。

こんなに集まった。

一回に一枚だもの

何回往復したことだろう。

諦めないその心の 尊さ。

この力を引き出したのは 泣きじゃくるお友達なのだ。

子どもはいつだって 私たちの先生だ。

いいものを拾っていたら

あっ ミミズ!

「おっきいね」

「おとうさんだね」

ぼくが 大事に飼うことに。

お花畑ステージは

今日も芝居小屋だ。

♪ぶんぶく茶釜を知ってるかい

  ふしぎな茶釜のお話だ

  さあさごらんよ みんなきてごらん

  ぶんぶく茶釜の始まりだ♪

昔話の世界に生きる

不思議なおもしろさ。

自分ではないものたちに なるのだもの

大きい人も小さい人も 夢中になる。

夢中と夢中が響きあって

おもしろくてたまらない。

子どもは おもしろいから育つのだ。

♪とけいやさん も おもしろい。

こだわりのセレクションを販売している 時計屋に

お客様が大勢やって来る。

こんなにかわいい時計

お家にあったらいい。

次々に売れていくんだけれど

またすぐ 入荷するし

客足も途切れないため

いつまでも 営業活動が続く。

この節、うらやましいような

お店屋さんだ。

あっ また売れた!

あっ また お客様!

まだまだ 並んでいる!

子どもたちの生活には

至るところに リズムがある。

お世話する保育者の リズミカルな手。

リズミカルな 動作。

ブランコを押す 保育者の

リズミカルな 歌や手のひら。

化石掘りの シャベルの音。

お友達同士の 身体から生まれるリズムが

重なり合い 響きあって

お互いをそだてているーーー。