幼稚園の着想

くぬぎの森の食堂は

水曜日も営業。

蜜を舐めにやってきた 虫たちを

見つけた子ども。

高所専用虫取り網で

捕獲を試みるが

困難を極める。

「おはよう!」

「おはよう!」

今日も 力いっぱい遊ぼう!

風とお友達になる ブランコ。

ほんとは 二人で乗りたかったブランコ。

仕方がないから !ジャンケンポン

きっと誰かが 代わってくれる。

砂場から始まる メンバー。

朝ごはん さっき食べたのに

もう一回 砂場で朝ごはん。

遊べる博物館には

券売機が。

「ラビュー」に乗って 旅に出るのだ。

スペシャルシートが嬉しい ツアー客たち。

車内アナウンスと運転を

一手に引き受ける 鉄道員。

幼稚園はトクベツだからと

もっと遠くの「お花畑駅」まで

運んでくれる親切さんだ。

お花畑駅では

お祭りが始まろうとしている。

欲しいものが いっぱいありそうだ。

練り歩く 主催者たち。

お祭りの音楽が

雰囲気を盛り上げる。

巣立っていった子どもたちが

恒例にしていた お祭りごっこ。

季節が巡り

こうして 形を変えて甦る。

毎日一緒に遊んでいたものね。

夏休みになったら

小学生たちが 幼稚園にやってきて

自分たちで お祭りをするらしい。

小学生のお母様たちも

お手伝いにやってくる。

そんな空気を

子どもたちのアンテナが キャッチしたのだろうか。

幼稚園の至る所に

今は ここにいない

巣立っていった 子どもたちの

遊びの気配が 漂っている。

その気配が

小さい子どもたちの 遊びの着想を

誘っているーーー。