2階ホールで
保育見学会を終えると、
もう お弁当の時間だ。
海さんたちは
ツリーハウスで
おいしそうだこと。
給食と違って、
お母さまのお弁当は
どこへでも運べて
嬉しい。
ビワ食べたい、 というリクエストに応える
あやこ先生。
手伝う
子どもたち。
上の方にたくさんあるから と、
エイッとばかりに木に登る あやこ先生。
すごいねぇ!と子どもたち。
バサッ!
ドサッ!
という収穫の音と重さに
満足の子どもたち、なのだけれど、
お日さまが暑い。
お兄さんが
帽子を取ってきてくれた。
ありがたいこと。
落っこちた実も きちんと収穫。
お姉さんも帽子を。
どの人も親切だ。
そろそろ重くなってきた。
ビワの実をもぐ仕事も。
よいしょ!よいしょ!
ワッショイ!ワッショイ!
忍者みたいな
あやこ先生。
収穫を終えるまで
誰も食べ始めようとしない。
誰もなんにも言わないのに。
なんてえらいのだろう。
いただきまあす!
嬉しい 嬉しい!
こんなに小さな
ビワの実だけれど
瑞々しくて
甘ずっぱい。
幼稚園の 6月の味。
♪ようちえんのおにわは
おもしろい
ビワの実たくさんとりましょう
いっしょうけんめいたべましょう
あまく あまく
もっともっとあまく♪
ついつい替え歌まで登場。
♪だれにもまけずに
たべましょう♪の
子どももいるけれど
小さな実に
大きすぎる種が入っているので
数を食べても安心だ。
幼稚園の午後。
ゆったりと
子どもの時計が 進んでいく。
子ども時代の
魔法の時間が―――。