幼児の脳に有益な生活

/*水曜日のキノコ博士たち

ヤモリと出会う。

遊んでいたら ヤモリちゃんのしっぽが切れちゃった。

「痛いかな、でもまた生えてくるよね」

お庭に放つ前に みんなに見せてあげようと

「ヤーモリ!ヤーモリ!」と連呼しながら 練り歩く。

恐竜の赤ちゃんみたいなヤモリ。

懐かしいヤモリ。

大好きなヤモリ。

大切なヤモリ。

それぞれが ヤモリのお友達だ。

小さい人たちにも 見せてあげよう。

これが ヤモリのしっぽ。

あれ!おとしちゃった!

なかなか見つからない。

親切なお友達。

しっぽは 小枝に変身した。

親切な小さいお友達に「触っていいよ」

「フワフワだね きもちいい」

お部屋では 製作。

お友達とイメージを広げる。

パウパトロールごっこをしたい。

まずお面を作ろう  ということに。

遊ぶために 作るのだ。

虫かごにも 電車。

こうしてみると 電車ってイモムシみたい。

運動会の空を飾る 旗も

丁寧に作りたい。

嬉しい出会いも。

心の友だもの 嬉しい嬉しい!

嬉しくてたまらない!

新しい出会いも!

ヤモリをお庭に放した 博士たち。

続きの遊びを 再開させる。

お友達と考えて遊ぶのは おもしろい。

幼稚園の そこここで

熱心な遊びが 繰り広げられている。

幼児の生活は 遊びだ。

幼児にとって 遊ぶことは生きることだ。

幼児たちは 持って生まれた力を 精一杯使いたい。

自分の力を精一杯使って 成長するために

遊んで 遊んで 遊ぶのだ。

子どもさながらの遊びの生活は そのままに

その中に教育を入れていく この保育でこそ

生きる力、想像力が培われる。

けれど 知識ばかりあって

遊ぶ気持ちの弱い子どもに

生きる力を育てるのは 難しい。

手足を持って動かして

遊ばせることはできないもの。

知識の披露をして それで終わる遊びは

途切れて 後が続かない。

早期教育に走る お母様がたは

きっと我が子に良かれ という思いなのだろうけれど

持って生まれた自分の力が 使えなくなる。

幼児の脳には どんな生活が有益か

教えてあげたいと思う 菊月の幼稚園ーーー。