お弁当の魔法


たくさん遊んだ子どもたちの


おなかがへこんできた 11時半。

そろそろお片付けだ。



森の組のひよこさんたちは


初めてのお弁当

お母様がいないお部屋で食べる


初めての日だ。

お母様もきっと


自分が作ったお弁当を

自分がいないところで

我が子が一生けんめい食べている姿を思い浮かべて

さぞかし感慨深いことだろう。


さっきからお弁当を抱えていて

ふたを開けようとしないエクボの手。

「おかあちゃん」を待っているのか。

うそっこの電話で お母様を呼んだら

魔法のようにやってきた。


嬉しいお弁当。

「よかったね」と お友達。

ママがいてもいなくても

お母様の味のお弁当が

心と身体を満たす

幼稚園の午後ーーー。