高階幼稚園という花園

水曜日の園庭に ドングリが落ちて

今日も新しい一日が始まる。

お店屋さんたちの朝は 忙しい。

今日もお客様が来ますように。

おお!太っ腹なお客様!

たくさんのお買い上げに

二人がかりのお会計。

鉄道仲間たちも

朝の一仕事。

鉄道員たちも

「やおこう」の社員たちも

お客様たちも

それぞれが 今日の充実へ向かって

一生けんめいだ。

登園から一時間半ほど経つと

砂場の工事が始まっている。

氾濫しない いい川を作ろうね。

山崩れを起こさないように

うまく水を流そうね。

小さい人の中に大きい人が入って イメージが共有される。

イメージを広げながら おもしろく遊びが続くよう

保育者も子どもになって 加わっている。

まりつきがこんなにできる!と

嬉しい子ども。

忍者たちも

それぞれ考えた忍術を使いながら

園庭をかけまわっている。

お庭中にいい匂いが漂って

モミの木の皮のおせんべいやさんが 店開き。

おお!お醤油つけ焼きか!

うーん、おいしそう!

あ、お客様だ。

うーん、選ぶの困っちゃう。

思い切りブランコを漕ぐ。

あー!葉っぱが降ってくる!

つかまえられるか!

ああ 残念!

「さっきは取れたのにね」いろんな挑戦がある。

幼稚園のいたる所で

一生けんめいの花が咲いている。

大きい花も小さい花も

先生たちに見守られ 手をかけられ

元気に育っている。

幼稚園という花園の一日は

潤いに満ちているからだ。

子どもたちに潤いを満たすため

先生たちが どんなに行ったり来たりを

繰り返していることかーーー!