誕生会の次の朝。
♪線路は続くよどこまでも を歌いたい。
電車になって動きたい。
楽隊も始まる。

♪リズムに合わせて ぼくたちも
楽しい旅のうた うたおうよ~

♪こいのぼりも大好きだ。
♪にっぽんじゅうの風の子が
にっぽんじゅうのこいのぼり
ぐんぐんひらひら 泳がせる
明るい5月のお空です♪
登園してくる子どもたちが
次々に仲間に入って
踊りの輪が広がる。

いつの間にか 小さい人たちもやってきて
♪めだかのぎょうれつ すーいすい。
大きいめだか 小さいめだか
いろんなめだかが泳いでいる。
ポケモンたちも 行列だ。

おやおや今度は♪ありの行列だ。
ありの行列は お人形劇でおなじみだもの。
自分たちだって ごちそうかついで歩きたい。

子どもたちの中に
あのイメージがあるに違いない。

ありは あめチョコさんに変身。
いっぱい並んでいるから
どっれを選んでいいか 迷っちゃう。
メロン味チョコが選ばれる。

選ぶのは楽しい。
選ばれるのも楽しい。
♪いっぱいならんで こーろころ
きれいなおべべで こーろころ

あーまいあーまい こーろころ


誕生会の次の朝は
“今日も誕生会”というような

そんな感じになる。
お母様がたと保育者たちのステージが

子どもたちの心身を動かしているのだ。

森さん二人は電車に夢中。
山さんのお部屋で
♪三匹の子ぶた が始まったことにも気づかない。

幼児の世界は 夢の世界。
夢の世界で生活している。
ダンスや劇は

幼児の生活に基づいて創られているから
おもしろいのだ。
誕生会の一つひとつが共有され
子どもたちの遊びの生活に

取り入れられていく。

そして いつの間にか知らずしらずに
幼児の心身のリズム感を育ててくれるのだ。
そういう日々が積み重なり
創造性が培われていく。

お母様がたがおっしゃっていた。

この幼稚園の子どもたちは
何もないところから 遊びを作り出せる。
「つまらない」ということがない。

葉っぱ一枚あれば
そこからイメージを広げて遊べる。と
お家で実感なさっているのだ。
家庭と幼稚園が
つながり合っているのを感じる。

母も子も リズミカルに生活しているからだ。

身体が動くと 心(=頭)もリズミカルに動く。
感じ考える力も 動き出すのだ。
母の身体がリズミカルに動くと
我が子のお世話が楽にできる。
億劫でなくなるということ。
手は心、手をかけてもらっている子どもは
自分から考えて

自分の力を使おうとする。

口ばかりかけられて

手をかけてもらっていない子どもは
落ち着かず
自らの力を使うより 大人の手を求め続ける。
長時間 他人の手に預けていると
我が子との大切な時間を共有することなく
心も離ればなれ。
薄味の母子になれる。
薄味が好きならばいいけれど

おいしい味の母と子になりたい場合
もし 自分が今幼児だったら

どう育ててほしいだろうと 考えよう。
自分の中には 母の自分と

幼児だった頃の自分がいるのだからーーー。



