幼稚園の晩秋

火曜日は園芸サークル。

通称 “与作”たちが枝を切る。

切ったモークツリーの枝は柔らかく よくしなって

カツラの葉を散らす風になる。

嬉しい子どもたち。


カツラの落ち葉は いい匂い。

落ち葉を集める 子どもたち。

スモークツリーの枝は

野球ごっこのダイヤモンドに ちょうどいい。


ピッチャーが投げる。

あっ!ヒットだ!


走れ!走れ!

次のピッチャーは 僕!

なかなか当たらない。

あっ!当たった!

お友達に当たっちゃった!

こういうこともあるから

紙のバットが いいのだ。


幼稚園は おもしろい。


お花先生は 園芸サークルの“与作”だから


今日はちょっとだけ 写真屋さんだ。


おすもう先生の 手首の必須は 輪ゴムだ。


幼稚園は お部屋もおもしろい。


自分たちが作った楽譜で


演奏の 仲良したち。

息の合った名演奏に

満足 満足。



ごちそうをこしらえていたら


本当にごちそうがやってきた。


甘い甘い 柿だ。

幼稚園の柿は

完食して久しいので


大喜びの子どもたち。

「おいしいね!」

「種がないよ!」


幼稚園の柿は 小さくて

種ばかり 大きいものね。



幼稚園のお庭は おもしろい。

晩秋のお庭には


自然の教材が ふんだんにある。

大きい人たちにとっては

落ち葉はなつかしいお友達だ。


自分たちが年中さんだった時


大きい人たちと おもしろいことを考えて

思い切り遊んだ。


大きい人たちは よく お祭りごっこをやっていた。

あ、天狗がいる!

あやこ先生の天狗だ!


西武線の車窓からも お祭り見物ができる。

子どもの世界は

なんておもしろいのだろうーーー!