響きあう子どもたち

雨がポツポツ落ちてくる 7月の朝。

くぬぎの樹液に誘われて

カナブンがやってくる。


子どももやってくる。


ぼくが作ったカブトムシも。

雨がジャンジャン降る前に

虫と遊ぶ子ども。

恐竜の赤ちゃん


ヤモリと遊ぶ子ども。


本物のカブトムシと遊ぶ 子ども。

本物も 自分の作り物も

子どもにとって 同じ命だ。


空調が効いたお部屋の

ありがたいこと。

少し昔

こんなに日本が暑くなかった頃。

エアコンはなく


涼しいテラスで 製作したりしていたっけ。

積み木のお部屋も涼しいから

こんなベッドでくつろげる。


森さんたちは♪あめちょこさん。


どれがいいかな。

どのあめちょこさんがおいしいかな。


選んだり選ばれたりして おもしろい。


お友達同士のリズム遊びが

こんなに楽しく続くようになったのだ。


和やかな空気が嬉しい

森さんたちのお部屋。


山さんたちは 町のパトロール隊か。

野球の応援チアガールか。


作ったバットとフワフワボールだから


お部屋でだって

野球ごっこができる。

このバット 太いから

けっこう当たるのだ。


ファウルチップでも

バットに当たったら ヒット。

幼稚園はトクベツだもの。



幼稚園のトクベツは まだある。

バッターが当たるまで


ピッチャーは投げる。

打っても嬉しいし

打たれても嬉しいからだ。


打たれるということは ピッチャーの進化なのだ。

とんでもない球でなく


ストライクゾーンに いい球を


投げられるようになった ということなのだから。


野球ごっこがおもしろく続けられるのだから。

幼稚園で野球デビューをした女児が

ある日テレビのニュースで初めてプロ野球を見て びっくり。

「この人たち じょうずだね!」。


なんといい話だろう。


何でも先へ先へと知識を与えてしまう


早期教育の世の中に

自分たちのごっこが先にあったのだ。


だからそんなに びっくりできる。


森の組のお片付けにかけつける 山さんたち。


てきぱきと片付けた後

葉っぱづくりもお手伝い。

喜んでもらって嬉しくて

輪郭だけでなく


葉脈も 考えてつけている。


教育はお互いだ。

自然の中で生活している 子どもたち同士の

響きあいがあるのだなあーーー!