子ども同士の間柄が

北風の水曜日。

日差しに誘われた 研究所職員が

登園してきたお友達に

ヘビショーやろうと 誘っている。

お客様も呼び

イスも並べて

ショーの用意が 整ったのだが

吹く風に ヘビたちが煽られ

かわいそうだからと

お部屋でのショーに 変更となる。

お庭が大好きな 小さい人たちも

お部屋での遊びが始まっている。

山さんのショーは いつの間にか白雪姫に。

王子は 馬も作ったのね。

昨日の 弁慶と牛若丸は

王子と姫になっている。

役を終えた魔女は 二人を暖かく見守っている。

劇ごっこが こんなに好きなのは

音楽劇の世界が

子どもの世界そのものだからだろう。

牛若丸と弁慶の 人形劇の準備も

着々と進んでいる。

おお 王子役交代だ。

まず 馬で走る練習。

姫役も 交代。

役者が足りないと

そこここで 自分の遊びをしている子どもが

助っ人に来てくれる。

皆 自分のことだけでなく

協力し合って

遊びを作り上げているのだ。

小さなころから そういう

心からの関係を

築き上げてきたのだから。

育ちを感じ 嬉しい保育者。

子ども同士の間柄が映える

春寒の幼稚園ーーー。