響きあう幼稚園

木曜の朝

鯉のぼりに ごあいさつ。

昨日の雨が うそのよう。

お庭で遊べる 嬉しさ。

「しっかりつかまるのよ」

「お手々を離さなのよ」

「落ちても つかまっているのよ」と 言っているが

本当に お尻がすべって落っこちても

手は離さないから 子どもはえらい。

♪こぎましょこぎましょ ブランコを~

一人 またひとりやって来る 幼稚園の朝。

今日も 一生けんめい遊ぼう!

先生の真似をしたい子ども。

「♪こぎましょこぎましょ ブランコを~」

いつの間にか覚えたのだ。

こちらは お店屋さん。

いいことを思いついて

遊び始めた 森さんたち。

作る子ども。

子どもは 自分の思いを

はっきりとした形に表すことが好きだ。

パーシーに変身する。

保育者も 一心同体。

パーシーになって 走る。

心が動くと 身体が動いて

ぼくも 汽車に変身だ。

小さい人たちの良さが

森さんのお部屋に満ちる。

山さんのお部屋は

たこ焼きのいい匂い。

ふくろうさんも いらっしゃいませ。

ごちそうさまでした。

砂場のお仕事 それぞれ。

こうしようと思ったことを

やり遂げようとしている途中だ。

忍者屋敷の 建設工事も。

害虫の被害で枯れた 山茶花の木も。

忍者たちが 蘇らせている。

忍者走りは 素晴らしい。

子どもたち一人ひとりが

お友達と響き合いながら

一生けんめいな遊びを 繰り広げている。

新しい小さい人たちも

“自分のことばかり”を いつか乗り越えて

お友達の思いにも 気づくようになる。

それまでは 保育者と一心同体だ。

保育者は 子どもと一緒に心を動かし

身体を動かす。

子どもの世界のお風呂に

肩まで浸かっている。

お友達になったり

お母さんになったり

お父さんになったり

召使のようになったりしながら

それでいて先生で。

遊びのイメージを 引き出し 広げる。

保育者たちの 根気と瞬発力。

山さんたちの 根気と瞬発力も

園庭に漲っている。

バタフライガーデンに 飛び交う蝶を

じっくり待って 素早く捕らえる。

大きくなって 自分の手や身体が

よく動くようになって

子ども自ら どんなに嬉しいだろう。

蝶々さんには さぞかし迷惑なことだろうけれど

子どもの友として

頑張ってほしいと願う

木漏れ日の幼稚園ーーー。