じゃんじゃん
じゃんじゃん
雨が降る。
雨音で
おはようございます が
聞こえない。
「台風みたいだね!」と子ども。
子どもがいるから
大雨だって楽しい!
傘と長靴が
嬉しい!
幼稚園のお庭が、
池から川、
そして 泳ぎたいくらいの海になってきた!
川さんたちは
やっぱり泳いでいる!
昨日作った水中メガネが
さっそく役に立っている。
あっ ごっつんこした!
あっ!海難救助のおじさん!
あっ 背泳ぎ!
次から次に
プールに飛び込む
オリンピック選手たち。
みんな
素晴らしい選手だ。
勢いが
止まらない。
あっ、
海難救助のおじさんまで!
オリンピックごっこの喧騒の中、
お料理をする人も。
旗作りが止まらない
池の組。
こんなに小さなお手々だけれど、
この手を使って
何かを作り上げることが嬉しい
子どもたち。
絵本の世界もおもしろい。
「さっきはごめんね」と
貸してくれた絵本を
お友だちと一緒に。
お買いもののお客さま。
「はい、これおいしいですよ」
「パクパクパク」
おいしそうだ。
「お2階でケーキが食べられます」
「はい どうぞ」
こうやって、
目に見えない力が育っていくのだ。
自分で下敷きの紙を用意する
お池のひよこさん。
丁寧な お家のようすが よくわかる。
イメージが広がる
池の組。
海の組は
静かだ。
手先が利くようになって
子ども自ら
どんなに嬉しいだろう。
細かいものから
大きなものまで、
この手で作り出せるようになったのだもの。
何日も続く遊びと
新しく生まれた遊びが
平行して繰り広げられる
海の組。
おまんじゅう好きの池さんに
届けてあげよう と海さんたち。
嬉しい池さん。
嬉しそうな池さんに
嬉しい海さん。
教育はお互いだと心底思う。
また始まった
♪赤ずきん♪。
誕生会の劇の真似をして
心や体を動かすことが
こんなに楽しいのだ。
それぞれが
目に見えない力を大いに使って、
生き生きと遊んでいる。
相手がいるから
自分も楽しい。
お友だちって
なんて嬉しいのだろう!
川さんたちはどこへ?
ああ、
海さんたちのレストランだ。
おぎょうぎよく並んで えらいこと。
いっしょうけんめい待っているので、
お水のサービス。
それぞれのいっしょうけんめいが
ここにある。
いっしょうけんめいが
こんなに詰まった空間が、
子どもの世界の他に
どこにあるだろう。
海さんたちは
運動会を楽しみにしている。
赤組と白組に分かれて、
どっちも負けるなと歌っている。
そう。
相手がいるから楽しいのだ。
子どもたちの中にいると、感じる。
目に見えない力が
育ってきていることを―――!