誕生会の後に

木曜日の朝。

「昨日 おもしろかった」

お誕生会 楽しかったわね。

一人 またひとり

お花畑ステージにやって来る 山さんたち。

♪ブレーメンの音楽隊の 劇ごっこをしたい。

森さんたちも やっぱり

「ブレーメン!」「ブレーメン!」

それぞれ やりたい役がある。

お母様方と 保育者たちの

心を込めたステージが

子どもたちの心と身体を 動かしたのだ。

お花畑ステージでは もう

ろばが追い出される場面。

いぬもねこも

にわとりも 家から追われてしまった。

同時進行の 森の組。

だって お庭から音楽が聞こえるんだもの。

遠いブレーメン目指して 旅立つ動物たち。

蝶々さんに出会って 元気をもらう。

うさぎさんも 道を教えてくれる。

りすさんは くるみやどんぐりを分けてくれる。

疲れ切った動物たちは

この森で 一夜を明かすことに。

夜の森は 魔法の世界。

木々たちも 踊りだす。

朝日が昇った コケコッコー!

さあまた歩こう!

ここは泥棒たちの隠れ家。

盗んだごちそうを ムシャムシャ!

ヒヒーン!ワンワン!

ニャーゴ!コケコッコー!

お化けが出た!と カン違い。

逃げ出す泥棒たち。

おなかをすかせた動物たちの

すごい食欲!

あっ 泥棒が帰ってきた!

ろばが蹴とばす。

次の泥棒は

いぬが噛みつく。

また来た泥棒は

ねこが引っ掻く。

最後の泥棒は

にわとりが突っついて

みんなやっつけた!

泥棒たちを 追い出して

めでたしめでたしの 大団円。

フィナーレの 賑やかだこと。

「もう一回!違う役でやろう!」

森さんたちも 役者交代。

お花畑ステージからの メロディーに

心が動くのだ。

心が動くと 身体が動く。

小さい人たちは真似をするのが好き。

真似したい場面が たくさんあるのだから

あの役もこの役も やりたいのだ。

お話の世界の中で

自分でない いろいろなものたちになって

自分を表現する。

自分ではないけれど 自分なのだ。

悲しさ 嬉しさ 困難に打ち勝つ喜び。

劇ごっこの中で 様々な体験をする。

リズミカルで美しいメロディーに

心が揺り動かされ

それぞれの表現が 引き出される。

音楽劇のおもしろさ。

「♪テトテトアシトアシト やろう!」

難しい挑戦に

観客たちの身体も動く。

難しいから やりたいのだ。

次は♪どびん だ。

子どもの どびんは

本当にお茶を 注いでいる。

私たちの先生は 子どもなのだ。

「目がまわるのやろう!こま!」

次から次に続く リズム遊び。

昨日の誕生会 こんなにおもしろかったのだ。

♪しーろいおもち まーるいおもち

みんなのおかおに よくにてる

そーらふくらんだ そーらのびた

あ、本物だ!

こちらは 化石の研究。

幼稚園のお庭から 出現したのだ。

子どもたちの今日の充実は まだまだこれからなのだけれど

お花先生大忙しの 常套句。

だから 続きはまた明日ーーー。