遊びを丁寧に

金曜日の朝。

ジューンベリーの葉は あらかた地面に帰ってしまった。

深秋に生まれてしまったクロアゲハが じっと翅をあたためている。

山の組の蝶々は

秋の日差しに翅を広げ

元気に飛びまわっている。

森の組の子どもたちは

小さなお手々で いいものをこしらえている。

お庭の小石から

お友達のマークを思いついた山さん。

「ぼく 目の色、黄色にしたんだよ

緑色だけでいいの?」とお友達。

山の組のお店には

森さんたちが やってくる。

隅っこ埠頭は 立体的になって

本当らしくなっている。

なんでもやさんのスタッフたちは 動物に変身。

園長と一緒に 動物園のおそうじ。

これはエサか?

動物園だけど お店もやっていて

どうやら 人気店らしい。

「働く車のショー」をまたやりたい山さん。

働く車だって 給油するから

ガソリンスタンド作ろう ということになる。

「ママたちに♪ガソリンスタンドの歌 うたってもらおう!」

「もりあがるよね!」

森さんたちも 作る。

遊ぶために 作る。

作ったお人形を ツリーハウスに住まわせる。

赤いのは赤いお布団に

ここが青いから 青いお布団に寝かせる。

丁寧に遊んでいるのだ。

幼稚園の金曜日。

秋麗の日差しをいっぱいに浴びながら

秋の稔りを 身体中に蓄えてほしい。

これからやってくる冬に向かってーーー!