生活の花が咲く 幼稚園

雨上がりのお庭に

ごきげんさんが二人。

三人、四人と ごきげんさんが増えていく

火曜日の朝。

雨が落ちてこないから

お庭で遊べる 嬉しい朝。

ヒーローたちも 嬉しそうだ。

待ち遠しかった 砂場の続き。

もう始まっている 熱中。

小さい人たちの 遊びの手助けを

大きい人たちが 熱心にしている。

親切にしているうち

自分たちも夢中になって 楽しくてたまらない。

面白そうだなあと

ヤマアラシさんもやってくる。

お友の達成を見ると

よーし自分も、と意欲がわく。

身軽にピョンと地上に降りる 嬉しさ。

達成感!

うんていの高いほうからの すごい挑戦に

保育者かけつける。

幼稚園のお庭は おもしろい。

子どもたちの一生けんめいが

幼稚園の空気を作っている。

そして その空気が

子ども一人ひとりを育てているのだ。

幼稚園の自然も

園芸サークルガーデナーたちの 花柄摘みも

遊びの工夫に 一役買っている。

幼稚園は お部屋もおもしろい。

好きなものを 紙で作ると

次から次に イメージが広がる。

おねこさんたちのお宅。

小さい人たちのおままごとは

あっという間にグシャグシャになるので

保育者はお手伝いさんになったり。

宅配便でいいものを届けたり。

あまりに まわりがグシャグシャになると

頭の中も グシャグシャになって

遊びの工夫が 途切れてしまうからだ。

お部屋の子ども お庭の子ども

一人ひとりが

自分の力をしっかり使って遊んでいるか

保育者たちは

頭のてっぺんから つま先まで

神経を働かせながら 生活している。

子どもたちも 保育者たちも

心(頭)と身体を精一杯使って

それぞれの生活の花を

咲かせているのだーーー。